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コルベ・マリー阿部哲朗の告白録(12)

【 無意識のうちの悪魔との契約 】

こまち★

 ぼくは、当時、カトリック信者ではなかったから、オナニーが大罪だとは知らなかった。セックスするのとはちがって、ひとりですることだから、誰も傷つけないから、うしろめたい罪を犯している、って意識はあったけど、中学2年生のとき、とうとう性的な誘惑に負けた。 

 夏ころだったと思うけど、「空想の世界なら誰も傷つけないから、いろんな女の子のことを想像しながらオナニーすることは、しょうがないけどOKだ」、って承諾してしまったんだ。初恋の人に対する「裏切り行為だ!」という罪責感をひきずりながらね。もう自分の意志ではコントロールできなくなってしまったんだ。そのあたりから、性的な妄想がはじまった。

 こう書くと、「わかってて、やってしまった」ようなニュアンスで受け取られそうだけど、まったくちがうんだ。この行為は、自分のはっきりとした意識の中でおこなわれたものではないんだ。47歳のいまになって、よくよく当時を思い出して分析してみると、そういうことだったのか、という、無意識のうちにおこなわれた行為なんだ。

 さきの話しで、「お馬さんと御者」のたとえばなしをしたね。いまもそうだけど、この当時のコルベ・マリーという「御者」はね、異常にストイックで、「純潔であるべし! なんじ、姦淫するなかれ! 女の子と接するのはよくないことだ!」と叫びまくり、お馬さんをビシバシむち打っていたんだ。信じられないくらい徹底的に自己統制していたんだ。だから、はっきりした意識のレベルでは、コルベ・マリー自身の自画像は、「徹底的に純潔を守っている修行僧」「少なくとも、そうありたいと真剣に努力している」、つまり「人一倍、立派な人」なんだね。

 しかし、コルベ・マリーの「お馬さん」、つまり自然な肉体的・精神的・情緒的な部分は、生まれてこのかた、めちゃくちゃにムチ打たれ、やせ細って、瀕死の状態になってたんだ。「しんどいよう…、やすみたいよう…」と、息も絶え絶えに、かぼそい声でうめくコルベ・マリーの「お馬さん」は、そこで、無意識のレベルで、悪魔の誘導にしたがい、「オナニー」という依存症的な行為に走ってしまうんだ。

 「人間」という動物の、動物的に自然な、肉体・精神・情緒の欲求。おなかがすいたとき、「食べたい」、「食べる」、「まんぷく(はぁと!)」っていうのは、「悪いこと」だと思う? あたりまえのことだよね!

 どういう経緯でこうなったのかは、まったくわからないけれど、コルベ・マリーはものごころついたときから、いや、たぶんそれ以前から、ひどい「愛情飢餓」なんだ。動物的に自然なレベルのことが、まったく満たされていないんだ。

 と、同時に、ジャン・マリー神父から指摘されたんだけど、コルベ・マリーは遺伝的に「非常に強い人格」の持ち主なんだ。「誰が何と言おうと、こうと決めたら徹底的に最後までつらぬきとおす」んだね。

 ぼくの中には、「異常なストイックさ」と、その反動からくる「依存症的な行動」が共存しているんだ。たとえて言うと、自動車で、アクセルとブレーキを同時に力いっぱい踏み込んでいるような状態なんだね。自動車は、ぶっこわれてしまう。

 中学2年生のときの話しに戻るとね、無意識のレベルでの出来事なんだけど、自分でもわからない「愛情飢餓」という部分に、悪魔が強力に「空想の世界なら誰も傷つけないから、いろんな女の子のことを想像しながらオナニーしてもいいじゃないか!」とはたらきかけたんだね。もちろん、はっきりした意識のレベルでは、「御者」が異常なストイックさで「絶対にダメ!」って、叫びつづけているんだけど、無意識のレベルの「お馬さん」は、それに飛びついちゃったんだね。

 ここで、「無意識のうちの悪魔との契約」が成立しちゃった可能性があるんだ。催眠商法とか、いろんな押し売りの手口があるよね。知らないうちにハンコついちゃって、ひどいめにあわされるやつ。あれと同じようなものだね。

 こうしてみると、ぼくには他にも思い当たる「無意識のうちの悪魔との契約」がいくつかあるんだ。これは、また、おいおい書いていくとして……。

 神様が、こんなぼくに、ジャン・マリー神父という経験ゆたかで、信じられないくらい寛大な霊的指導者を与えてくれて、とっても感謝なことだよ。ジャン・マリー神父の指導がなかったら、ぼくは、こんなにゆがんでしまっている本当の姿を、まったく認識することができずに、地獄へ向かってまっしぐらに突き進んでいたと思うよ。

 そうだね、ぼくはみんなより恵まれた環境にいると思うけど、これは、ぼくがみんなよりはるかに悪い霊魂だから、手取り足取りのお世話が必要だからなんだろうね。神ちゃま、ありがとう! マリアママ、ありがとう!

 だんだんわかってもらえると思うけど、みんなは、ぼくよりずっとましなんだよ。ぼくは、こんなに悪い霊魂なんだけど、神ちゃまは、ぼくをとっても愛して、神ちゃまのお仕事によろこんで用いてくださっているんだ。

 いま、神ちゃまが、みんなにお望みになっていることは、とっても簡単なんだよ。ジャン・マリー神父のもとで、「リトル・ペブルさんを堂々と支持すること!」、「幼な子のように、神ちゃまとマリアママとおはなしすること!」、たったこれだけなんだ。

 みんなは、ぼくよりはるかにましなんだから、ぼくなんかより神ちゃまのために、マリアママのために、もっとよくはたらけると思うんだけどなぁ~!


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