« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »

昼食は仙台駅の立ち食いそば屋★

昼食は仙台駅の立ち食いそば屋★
昼食は仙台駅の立ち食いそば屋★
安くてめちゃうま♪

仙台駅ぶらぶら中★

| コメント (0) | トラックバック (0)

今日はJR仙台駅 周辺を徘徊するぞ〜♪

今日はJR仙台駅 周辺を徘徊するぞ〜♪
今日7月31日、午後1時 から 3時 、 JR仙台駅 周辺に登場するにょ〜ん★

にゃお〜♪ 悪い子はいねが〜? リトル・ペブル同宿会へ入れちゃうぞ〜(笑)

http://lphakobune.blog66.fc2.com/

| コメント (0) | トラックバック (0)

わ〜い♪ また旧型車両のムーンライトだ!

わ〜い♪ また旧型車両のムーンライトだ!
名古屋 バイバ〜イ★

みんな ありがとね〜♪

とっても楽しい旅だったよ〜★


クララのブログはこっちだよ〜♪ http://lphakobune.blog66.fc2.com/

| コメント (0) | トラックバック (0)

今日は名古屋の大須観音で

今日は名古屋の大須観音で
お買い物しちゃいました★ 楽しかったよ〜♪

みんな、ありがとね〜★

| コメント (0) | トラックバック (0)

名古屋 大須観音♪

名古屋 大須観音♪
まねきねこ すがきや♪ にゃう★

| コメント (0) | トラックバック (1)

今日は名古屋 大須観音 周辺を徘徊するぞ〜♪

今日は名古屋 大須観音 周辺を徘徊するぞ〜♪
今日7月29日、午後1時 から 3時 、 名古屋 大須観音 周辺に登場するにょ〜ん★

にゃお〜♪ 悪い子はいねが〜? リトル・ペブル同宿会へ入れちゃうぞ〜(笑)

http://lphakobune.blog66.fc2.com/

| コメント (0) | トラックバック (0)

いま、JR大阪駅 地下を徘徊しとるぞ〜♪

いま、JR大阪駅 地下を徘徊しとるぞ〜♪
夜はコスプレ居酒屋になるんだって★


にゃお〜♪ 悪い子はいねが〜? リトル・ペブル同宿会へ入れちゃうぞ〜(笑)


http://lphakobune.blog66.fc2.com/

| コメント (0) | トラックバック (0)

いま、JR大阪駅 周辺を徘徊しとるぞ〜♪

いま、JR大阪駅 周辺を徘徊しとるぞ〜♪
にゃお〜♪ 悪い子はいねが〜? リトル・ペブル同宿会へ入れちゃうぞ〜(笑)

http://lphakobune.blog66.fc2.com/

| コメント (0) | トラックバック (0)

(77)おら、これがらなんとしぇばいいべ……マグダレナの悩み

(77)おら、これがらなんとしぇばいいべ……マグダレナの悩み
 戦略会議が終わり、シストとカタリナ、林の親分とおかみ、そして近江夫妻が連れだって、寺沢金山の方へ帰っていっている。今、うしろからマグダレナが早足で追いつこうとしている。

マグダレナ
「まってけれ。マリアのとうさん。かあさん。」
(待ってー。マリアの父さん、母さん。)

カタリナ
「あらー。マグダレナ、どうしたの。」

 追いついたマグダレナが息をはずませながら話し出す。七人そろってゆっくりと歩きながらだ。

マグダレナ
「ロクザエモンが、おらさ、なに言ったがきいだべ。このごろいっつもあただなもの。」
(六左衛門が、私に何を言ったか聞いたでしょう。このごろいつもあんなふうなの。)

カタリナ
「えー。」

 マグダレナはくやしさのあまり涙をにじませる。

マグダレナ
「おら、ロクザエモンに、いいおくさんになれるってわがらへるためによ、ロクザエモンのために、うんめー料理、いっぺつぐってあげでぃなしゃぇ、服のほごろんだのもつぐろってけで、きれいにせんたぐして、部屋も掃除してしぇ、死ぬほどいっしょけっめいにやったの、おなごしごどを。マリアの母さんの言ったとおりにやったなへ。」
(私、六左衛門に良い妻になれるってわからせるために、六左衛門のために、おいしい料理をいっぱいつくってあげて、服のほころびもつくってあげて、きれいに洗濯して、部屋も掃除して、死ぬほど一生懸命にやったの、女仕事を。マリアの母さんの言ったとおりやったのよ。)

カタリナ
「まあー。それで。六左衛門は、なんて言うの。ほめてくれないの。」

マグダレナ
「ロクザエモンは、いっぺほめでけるよ。んで、いっつもこんただふうにいうのしぇ。はえぐ、いいひどみつけれって。」
(六左衛門はすごくほめるわ。そしていつも言うの。早くいい人を見つけろって。)

 マグダレナはわんわん泣きだす。

カタリナ
「あんまりだわ。かわいそうに。傷ついているのね。」

 カタリナは立ちどまり、マグダレナを抱きしめる。他の人たちも気の毒そうに集まる。近江夫妻には林のおかみが説明する。六左衛門とマグダレナが結婚するようにと、二人に親しい人々が内緒で祈っていることも打ち明ける。近江夫妻が寄ってくる。

エリザベータ近江
「マグダレナ、まだ失恋したわけじゃないんですよ。そんなに泣かないでね。私たち夫婦も祈りますからね、ね。」

 カタリナは、ハッグをといて、マグダレナの顔を見つめて言う。

カタリナ
「そうよ。まだまだこれからよ。」

マグダレナ
「マリアの母さん、おら、これがらなんとしぇばいいべ。」
(マリアの母さん、私、どうしたらいい。)

カタリナ
「待って、いい考えがあるわ。女仕事をしながら、六左衛門が好きだっていうことを、もっとしっかり伝えるのよ……。たとえば……。ごはんをよそうとき、ゴマで「好き」って書くの。つくろいものや、せんたくもののはしっこに、白い糸で「好き」ってぬいとりするの。いい?」

マグダレナ
「うん。おらやってみる。」
(うん、私やってみる。)

 こうしてマグダレナは家に帰っていった。

 しばらくして、またマグダレナが、シストとカタリナに相談しに来た。マグダレナは、シストが六左衛門の一番の親友なので、シストにも話を聞いてもらいたいのだ。マグダレナが二人に説明している。

マグダレナ
「……おらが、まんまの上さよ、ゴマっこどがいろんただもので「好き」ってかぐど、ロクザエモンはおづげっこがばーっどかげでしぇ、ぐっじゃぐじゃじぐしてしぇ、まぜでくっちゃうなしぇ。はりしごどどがせんたくものどが、布っこのはしっこのほさ、いどっこで「好き」ってぬうどしぇ、ぜーんぶかだっぱしから、しらべで、いどっこはずすなしぇ。ロクザエモンがおらさよ、パンのつぐりがだおしえでけだがら、おら、パンで「す」の字ど「き」の字やいで、ログザエモンさわだしたの、したらよ、「す」の字のパンどご犬っこさかせでしまったのもだをの……」
(……私がごはんの上に、ゴマとかいろんなもので「好き」って書くと、六左衛門はみそ汁をぶっかけてぐちゃぐちゃに混ぜて食べちゃうの。つくろいものや洗濯物の端に糸で「好き」ってぬいとりすると、全部しらべて見つけだしてはずしてるの。六左衛門がパンの作り方を教えてくれたから、私、「す」の字と「き」の字にパンを焼いて渡したの。そしたら「す」の字のパンを犬に食べさせちゃったのよ)

カタリナ
「きゃー、犬にー? 六左衛門たらー!」

 マグダレナは、くやしくってまた泣きそうになっている。

カタリナ
「かわいそうに。なんてことするのかしら。マグダレナ、あきらめちゃダメよ。まだ口で直接伝えてないじゃないの。今度は面と向かって言ってみて。『好きです。六左衛門と結婚したい』って。」

シスト
「そうだね。マグダレナ、それではねつけられたら、こう聞いてみてくれないか。「六左衛門は、誰とも結婚しないつもりなの?」って。だぶん「そうだ」って答えるよ。そうしたら、『同宿は結婚していいはずなのに、どうして六左衛門は結婚しないの?』って聞いてみてごらん。その理由をしっかり聞いて、よーく覚えてぼくに教えてくれないか。」

 マグダレナは、元気を取り戻して、帰っていった。


-----------------
2009年7月18日 UP
著者 ミッシェル・マリー・フランソワ奥田力
(C) 箱舟の聖母社

http://lphakobune.web.fc2.com/33nen_077.html

| コメント (0) | トラックバック (0)

明日はJR大阪駅 周辺を徘徊するぞ〜♪

明日はJR大阪駅 周辺を徘徊するぞ〜♪
明日7月28日、午後1時 から 3時 、 JR大阪駅 周辺に登場するにょ〜ん★

にゃお〜♪ 悪い子はいねが〜? リトル・ペブル同宿会へ入れちゃうぞ〜(笑)

http://lphakobune.blog66.fc2.com/

| コメント (0) | トラックバック (0)

「33年」(76)シストの戦略……殉教

「33年」(76)シストの戦略……殉教
シスト
「みんな聞いてくれ。キリシタンを根絶されないように、神がぼくにこの戦略をさずけているって、ぼくは強く感じているんだ。だからこれはきっと成功する。
 でも、それと同時にぼくは、ぼくとカタリナは、ころび証文を出さずに、祖国、高麗(こうらい)のために殉教するようにって、神が望んでおられるって、強く感じているんだ。
 神が一人一人を導いてくださっている。それで、ころび証文をだす出さないは、それぞれ自由だからね。
 ころび証文をさっさと出すっていうのは、戦略の柱のひとつなんだけれど、みんなには最初から言っておきたいんだ。
 迫害がはじまったら、ぼくとカタリナはころび証文は出さずに、殉教できるようやってみる。どんなおどかしにも、ごうもんにも負けずに、命をささげることができるかどうかは……、ぼくとカタリナは最低最悪の弱い人間だから、わからないけど、神さまがたすけてくださるって信じている。」

カタリナ
「シストと私は高麗のために、何もかもすべてささげつくしたいの。愛する祖国が、いつかイエズスのものになるための、いけにえのささげものとして、自分たちの命をさしだしたいの。」

六左衛門
「シストとカタリナには、それができるかもしれないね。みんな、シストとカタリナは、高麗から日本に連行されてくる時、精錬の親方の身代わりをすすんで申し出て、つれてこられたんだよ。キリシタンでない時から、崇高な自己犠牲を実行した二人なんだ。そして、祖国への愛の強さは信じられないほどなんだ。」

林の親分
「その通りなんだぜ、みんな。シスト先生と先生の奥さんは、高麗を秀吉と侵略軍から救うには、これ以外方法はないって、六左衛門からいわれてよー。なんと『秀吉と侵略者の日本人たちをゆるします。愛します、祝福します、救ってやって下さい』って祈りつづけたんだぜ。
 一万回殺されるよりもつらい思いをして、祖国のためにそれを実行したんだぜ。一年と九ヶ月もだぜ。おれもシスト先生と先生の奥さんなら、脅迫やごうもんに負けねーで、殉教できると思うぜ。」

 この話は、藤兵衛、太郎右衛門、マグダレナ、ヨアキム近江とエリザベータ近江には、初耳だ。驚きと、自分にはまねできないという賛嘆の気持ちで、五人はシストとカタリナをじっと見つづける。シストもカタリナもはずかしそうに赤くなって、下を向いている。こんな二人が、そんなことができた二人だなんて、ぜんぜん見えない。

カタリナ
「きゃーやめてー。私たち二人は最低最悪よー。ちがうのよ、ただ、シストと私は、高麗をどうしようもないほど愛していて、命をささげたいっていうのは、その愛情表現なの。」

 みな、しばらくだまってしまう。林の親分の目に、今のカタリナの言葉で、涙があふれでる。祖国の中国をはなれた林の親分には、祖国を離れてはじめて、強烈に育つ祖国愛があるということがわかっているのだ。

林の親分
「わかった。おれは納得したぜ。シスト先生と先生の奥さん。おれたちは、ここのキリシタンがころび証文をさっさと出しても、堂々とキリシタンを代々ついでゆける体制を、全力あげてこれからつくっていく。ただし、ころび証文をださないで殉教をめざすのも自由。ふー、自由でよかったぜ。」

 林の親分は、シストとカタリナを見て、ニヤッとする。

六左衛門
「ぼくも、このことが自由で、本当によかった。『神により大きな光栄を与えるために、ぼくは絶対に殉教するんだ』って、子どものころからずっと心に決めてやってきた。
 ぼくもみんなに前もって言っておくよ。ぼくは、ころび証文は出さない。ごうもんに勝って殉教できるなんていえないけれど、ごうもんされることは、人間としていちばん受け入れたくないものだよね。
 神に、より大きな光栄を与えるためには、人間として一番いやなことを受け入れるようにと、イエズス会でぼくは教えられてきたんだ。だから、せめてぼくはごうもんを受ける。ごうもんに負けて殉教できなくても、ごうもんをぼくは受ける。だから、ころび証文はださないからね。」

 だしぬけにマグダレナが大きな声を出す。

マグダレナ
「おらも、ころび証文ださね! きめだ!」
(私もころび証文をださない。きめたわ。)

 思わず両手のこぶしをにぎりしめているマグダレナ。ところが周りの人は、近江夫妻を別にして、皆、ほおがゆるんでニコニコする。近江夫妻は、皆をみまわして感づいた。おくれてニコニコする。

六左衛門
「マグダレナ、なんで今、そんなことをきめるんだい? 誰かと結婚して、家族でキリシタンを代々ついでゆくことを考えればいいのに……。いい戦略だよ。」

 これを聞くとマグダレナは、大きく息を吸い込んで、キッと六左衛門をにらんで、ひとことはっきり言った。

マグダレナ
「神さまさを、もっとたくさんほめたたえることでしょ! いーっだ!」
(神に、より大きな光栄を与えるためよ! いーだ!)

 六左衛門は困った顔になり、父の藤兵衛とおじの太郎右衛門は遠慮なく大笑いしだした。もう、六左衛門とマグダレナをのぞいて、みな笑いをおさえられない。楽しい笑いの時。しかし、この時、何も宣言しなかったあとの人たち6人の心の中にも、「私もころび証文はだしたくない。殉教したい」という望みがかたまっていたのだ。

 こうして戦略会議は終わり、前代未聞のかたちでのキリシタンの戦いが今からはじまる。大将と女大将は、やはりシストとカタリナ。今度の戦いは、地域的にはせまい。しかし、時間的には、これから260年も続く。そして、勝利おさめて終わるのだ。

 実はこれから10年後、この人達は、一人もころび証文を出さず、望みがかなって殉教する。このキリシタンのリーダーたちに、残された時間はあと10年。

 そして牢にいる最後の8ヶ月、これまた前代未聞のかたちでの聖母のご出現が、彼ら全員の上におこるのだ。


-----------------
2009年7月18日 UP
著者 ミッシェル・マリー・フランソワ奥田力
(C) 箱舟の聖母社

http://lphakobune.web.fc2.com/33nen_076.html

| コメント (0) | トラックバック (0)

「33年」(75)新田開発とキリシタン部落

「33年」(75)新田開発とキリシタン部落
藤兵衛
「シスト先生らの家のちかぐも、さわっこがあるどごろだば、新田をつぐれるよ。実はね、寺沢の百姓のながでは、キリシタンになろうって思っているものが、いっぺいるんだもん。
 その気持ちがかだまっているものさ、声っこかげでみるな。元気のいいわがせさ、心あだりあるんですよ。おらが、家たででやって、いい米っこがとれるまで支えでやるならば、きっとおうじでくれるどおもいますよ。
 そしたら、キリシタン部落が、寺沢のながさもでぎあがるなっす。」

(シスト先生たちの家の近くも、沢があるところは新田をつくれますよ。実はね、寺沢の百姓の中ではキリシタンになろうって思っているものが大勢いるんですよ。
 その気持ちがかたまっているものに声をかけてみますよ。元気のいい若いものたちに、心あたりがあるんですよ。私が、家をたててやって、いい米がとれるまで、支えてやるなら、きっと応じますよ。
 そうしたら、キリシタン部落が、寺沢の中にもできあがります。)

太郎右衛門
「だれのごど、かんがえでるなだ?」
(誰のことを考えてるんだい?)

藤兵衛
「かあさんどふたりぐらししてる源五郎(げんごろう)、どそれがら、彌三郎(やさぶろう)、それから四郎兵衛(しろうびょうえ)、それから孫十郎(まごじゅうろう)だよ。
 源五郎の母さんが食事の世話どが、女仕事どがしてけるがら、ひとり身のわげひとらじは、こまらねべしな。」
(お母さんと二人くらしの源五郎、それから彌三郎、それから四郎兵衛、それから孫十郎だよ。
 源五郎のお母さんが食事とか、女仕事をしてくれるから、ひとり身の若いものたちは困らないだろうしな。)

太郎右衛門
「それだば、いい。おらもいっしょにすすめでみるべ。今度は、シスト先生だを手伝えるね、おらだもな。」
(そりゃーいい。私もいっしょにすすめてみるよ。今度は、シスト先生を手伝えるねえ、私たちも。)

林の親分
「じゃーおれは、ほり子の中から、もと百姓や、百姓になりたいキリシタンがいるか、しらべりゃーいいってわけだ。
 寺沢金山のつち親みんなにもそうたんのんどきゃーいいな。院内の方は、三太夫親分に同じようにやってくれるよう、おれからたのんどくぜ。」

シスト
「ありがとう、藤兵衛さん、太郎右衛門さん、林の親分。六左衛門はぼくを連れて、このあたりの村々を歩いてくれないか。」

六左衛門
「おやすいごようだ。キリシタンの百姓に出会いたいんだね。」

シスト
「そうだよ。地元の百姓と、よそから新しくきた百姓と、両方にね。それから新田開発をしてキリシタン部落をつくるのに向いた土地もさがしたいんだ。もうキリシタンが開こんをはじめているところも、そうでないところもね。」

 神の敵の徳川家に打ち勝つためのシストの計画を、みんな大まかにつかんだようだ。これから、新しいことをおっぱじめるというので、みんな未来に思いをはせて、わくわくしだした。
 お茶やつけものを味わいながら、しばらくいろいろと話をそれぞれに楽しんで、そろそろおひらきというころあいをみはからって、シストが話をはじめる。


-----------------
2009年7月16日 UP
著者 ミッシェル・マリー・フランソワ奥田力
(C) 箱舟の聖母社

http://lphakobune.web.fc2.com/33nen_075.html

| コメント (0) | トラックバック (0)

新横浜で 歌っちゃいますた♪

新横浜で 歌っちゃいますた♪
by クララ・ヨゼファ・メネンデス★

| コメント (0) | トラックバック (0)

今日も一日 張り切っていきましょう♪

今日も一日 張り切っていきましょう♪
JR新横浜駅 周辺にいるよ〜♪

| コメント (0) | トラックバック (0)

今日はJR新横浜駅 周辺を徘徊するぞ〜♪

今日はJR新横浜駅 周辺を徘徊するぞ〜♪
今日7月26日、午前10時 から 12時 、 JR新横浜宿駅 周辺に登場するにょ〜ん★

にゃお〜♪ 悪い子はいねが〜? リトル・ペブル同宿会へ入れちゃうぞ〜(笑)

http://lphakobune.blog66.fc2.com/

| コメント (0) | トラックバック (0)

今日もいい一日でした★

今日もいい一日でした★
みなさん ありがとう★

| コメント (0) | トラックバック (0)

新白河 発★ 今日の旅 スタート♪

新白河 発★  今日の旅 スタート♪
今日7月25日、午後2時 から 4時 、 JR新宿駅 周辺に登場するにょ〜ん★

よろぴくね〜♪

http://lphakobune.blog66.fc2.com/

| コメント (0) | トラックバック (0)

今日は疲れたびょ〜♪

今日は疲れたびょ〜♪
明日7月25日、午後2時 から 4時 、 JR新宿駅 周辺に出撃するにょ〜ん★

よろぴくね〜♪

| コメント (0) | トラックバック (0)

青春18切符の旅♪

青春18切符の旅♪
始まったよ〜♪

| コメント (0) | トラックバック (0)

今日の「あかね」と「やよい」♪

今日の「あかね」と「やよい」♪
まだ着陸していないよ♪ 予定の7ヶ月はとっくに過ぎたけど、あかねとやよいは、まだちゃんとクララのおなかの中にいるよ♪

 マリアママ、ガブリエルちゃん、アンナリアちゃん、アレンドゥスちゃん、よろぴくね♪

着陸したら、みんなに知らせるよ〜♪

【 取材etcの連絡先 】
  〒012‐0106
  秋田県湯沢市三梨町字清水小屋14
  リトル・ペブルの「清水小屋」共同体
  ジャン・マリー杉浦洋 神父
  Father Jean-Marie of the Risen Son of God
  TEL/FAX: 0183−42−2762
  Eメール:charbeljapan@nifty.ne.jp
  URL : http://homepage1.nifty.com/charbeljapan/

| コメント (0) | トラックバック (0)

奇跡の妊娠! 「ダビド王家」の再興!

http://www.youtube.com/watch?v=jZ2SileZmcU

| コメント (0) | トラックバック (0)

クララ・ヨゼファ・メネンデス阿部由美の告白録 - 2008年2月1日 -

 今までは『10ヶ月卵子だけ赤ちゃん』、そして私は、世界初の『7ヶ月卵子だけ赤ちゃん』。だから、何が起こるか予想できないの。

080116_130402_2

 今までの『卵子だけ赤ちゃん』は、聖霊で運ばれた命の種で妊娠が始まって、10ヶ月体内にいて、産道を通って生まれているの。私も同じように卵子だけで妊娠したんだけど、でも7ヶ月で出産するんだよ。マリアママがイエズスを産んだときは、10ヶ月の妊娠期間。そして、産道を通らずに壁を通り抜けるようにして、イエズスが出てきたんだって。だから、私の『7ヶ月卵子だけ赤ちゃん』は世界初。もしかしたらマリアママのように産道を通らないで赤ちゃんが生まれてくるかも知れないし、どうなるかわからないよ。予定日は2008年3月5日。

 2008年2月1日、朝起きたら出血していたの。次第に量も増えてきたからびっくりして、ジャン・マリー神父に見せたら、「婦人科に行って、検査してきて」って言われたの。ちなみに、1月29日はインターネット番組『GyaO』の取材で、ジャン・マリー神父が「医学的検査はしない」って言ったばっかりなんだけどね。その次の日から、少量の出血があって、でもパンツにうっすらと血がついていたんだけど。「検査をするように」って言われて、雄勝中央病院へ。その時は、もう夕方になっていたから、すでに通常の診察は終っていて、救急での対応だったよ。当番の先生は、椿先生っていう男のお医者さん。「8月5日に妊娠して、7ヶ月で出産するので、3月5日が予定日です」って話したら、医者も看護婦さんもきょとんとしてたけど。出血があることを話して、検査をしてもらったよ。超音波検査と、尿をとって妊娠キットによる検査。超音波でとった写真には、赤ちゃんの影はうっすらとも写っていなかったの。そして、尿検査でも結果は(-)で、「流産と言うよりも、妊娠の可能性自体がないと思います」って言われちゃった。そして、出血に関しては「生理だと思います」ということだったの。

 検査では影も形もなくて、医学的に、妊娠自体が完全に否定されちゃったの。でも、あと約1ヶ月で生まれるんだよ。双子の女の子の赤ちゃん。最近になってお腹も少しづつ大きくなってきたしね。『GyaO』の取材の人には「そうには見えませんけど」って、思いっきり言われたけど・・。

「マリアママのように信じるんだよ」って、ジャン・マリー神父に言われたの。マリアママはね、大天使ガブリエルちゃんに「聖霊によって、処女のままで身ごもります」って言われて、単純に信じたの。そして、イエズスが生まれた。「赤ちゃんのように、やわらかい粘土のように信じる」って、ジャン・マリー神父に言われたから、従って信じるよ。だって、神ちゃまもマリアママも、天の人たちも、みんなうそつかないもん。だから、マリアママみたいに信じるんだもん。ちゃんと、双子の女の子の赤ちゃん、生まれてくるんだもん。いつ生まれたっていいように、ベッドもおむつも、肌着も用意して待ってるからね。妊娠後期に入って、びっくりするくらいの出血があったって、お腹が大きくならなくったって、とにかく生まれるの。『7ヶ月卵子だけ赤ちゃん』。世界でも初めてのこと。何が起こったっておかしくない、でしょ。

☆クララの日記より 2月1日(金)雪

 今日の出来事。産婦人科を受診したの。今日も朝から風邪がしんどくて、ずっと寝てた。でも、2日前からパンツにうっすら血がついていて、ちょっと気になってたの。で、今日はクララにしたらかなりの出血があって、ジャン・マリーに見せたの。そしたら「産婦人科に行って検査してきて」って。その時点で、夕方4:00。

 コルベ・マリーとミッシェル・マリー・フランソワと3人で、雄勝中央病院へ。診察は終っていて、当番は椿先生だった。まずは看護婦さんに、事のいきさつを話したけど、「この子は、何を言ってるんだろう?」って感じだったよ。最終月経もわからないのに、「8月5日に妊娠して、7ヶ月で出産だから、予定日は3月5日です」だもんね。あげくの果てに、どこにも受診してないで自宅で出産。「最終月経もわからないで、どこにも受診しないで、なんで妊娠した日がわかったの?」と看護婦さんに聞かれて、「マリアママが教えてくれたの」って答えたら、あきれられちゃった。それ以上は何も質問されなかった。

 まず、尿をとって診察室へ。椿先生と、研修医、そして看護婦さん。コルベ・マリーも一緒に入ってくれたよ。そして、内診。超音波検査。2枚写真をとって、再度診察室へ。20才から生理が止まってホルモン治療を受けていたこと、去年の8月5日に妊娠して、双子の女の子を7ヶ月で出産すること、あと1ヶ月で出産なのにかなりの量の出血をしていることを話した。超音波の写真には赤ちゃんの影も形もなかった。「流産したとして、もし妊娠初期だったら写らないこともあります」って言われたよ。「でも妊娠の可能性は低い」って。そして、尿検査。妊娠したら出るホルモンで反応するキット。精度は高くて、99.9%って言われてる。それも反応なし。

 Drの診断は「妊娠の可能性は、医学的にはないでしょう。この出血はホルモンのバランスが安定してきて、生理が起こっての出血だと思います」っていうこと。

 車の中からジャン・マリー神父に電話して話した。「とにかく信じようね。心に平和だよ。帰っておいで」って優しく言われたら、急に涙が出てきた。コルベ・マリーとミッシェル・マリー・フランソワにずっと手を握ってもらって、クララは一言もしゃべらずに帰宅。さすがに病院で言われたことは、ショックだったね。

 帰ってから、マリアママに聞いてもらったよ。ロザリオを一連となえて・・。しるしはなかった。ジャン・マリーが質問。「リトル・ペブルさんを救うために、このあかねとやよいを世界に広める戦いは続けてもいいですか? 変更したほうがいいですか? 変更したほうがよければしるしを下さい。」 ~しるしはなかったよ。次に「続けてもいいなら、しるしを下さい」 ~しるし、あったの。ジャン・マリー、すごく嬉しそうだった。そして「出産の予定日を教えて下さい。」~しるし、なかった。

 神ちゃま、マリアママ、ヨゼフパパ・・ありがと。とにかく、あかねとやよい、守られてる。この出血は大丈夫だったの。よかった。教えてくれたんだね。「それでも信じてね」って。だから信じるよ。医学的には完全に否定されても。その信じる恵みを、神ちゃまが与えてくれたことに、ありがとう。クララにとって、この出来事はとってもよかったことだったって、今思うの。

 今回、医者とマリアママが言ったことは正反対。私は薬剤師として10年以上も病院で働いてきたから、医学には無知じゃない。そんな私が、医学的には完全に否定されても信じることができる。信仰の徳が私の中に育ってることは、とても幸せだよ。

2008年2月1日
クララ・ヨゼファ・メネンデス阿部由美 [ サイン ]

PDF版
 http://homepage1.nifty.com/charbeljapan/080309_clara_kokuhaku_080201.pdf

【 参 照 】
 報道機関への公式声明 2007年8月14日
 奇跡の妊娠! 「ダビド王家」の再興!
 http://homepage1.nifty.com/charbeljapan/pr_070814_clara.html


奇跡の妊娠! 「ダビド王家」の再興!

奇跡の妊娠! 「ダビド王家」の再興!
− 全世界の報道機関への公式声明 2007年8月14日 −

 リトル・ペブルさんが再興する「ダビド王家」の女性の一人、バロネス(女男爵)のクララ・ヨゼファ・メネンデス阿部由美は2007年8月5日、リトル・ペブルさんの体内にある「聖なる光り輝く棒」によって、双子の女の子を妊娠しました。肉体的な父親はいません。

 クララ・ヨゼファ・メネンデス阿部由美は卵巣機能不全のため生理がなく、重症のアトピーであることから、妊娠できない体であること、また7ヶ月で胎児が成熟し生まれることによって、これが「奇跡の妊娠」であることを証明します。これらの双子の女の子「マリア・ガブリエラ」「アンナリア」は、コルベ・マリー阿部哲朗の養子になることを神が定めています。

 クララ・ヨゼファ・メネンデス阿部由美が妊娠した子供は、男性の精子によるのではなく、オーストラリアの監獄にいるリトル・ペブルさんの中にある「聖なる輝く棒」から 聖霊によって運ばれた「命の種」によるものです。子供の遺伝子を調べればわかるはずですが、この場合、父親はいなく、母親の遺伝子のみで子供が生まれる「単為生殖」と呼ばれるものです。すでに10年ほど前から、世界中でこの奇跡がおこっています。

「父親は誰か?」と問われると、あえて言うなら「リトル・ペブルさん」となるのでしょうが、「単為生殖」であるため、生まれてくる子供は「金髪で青い目」ではなく、母親そっくりの子が生まれてきます。母親が白人なら白人の子が、日本人なら日本人の子が生まれてきます。

クララ・ヨゼファ・メネンデス阿部由美の告白録
http://homepage1.nifty.com/charbeljapan/pr_070814_clara.html


「33年」(74)エリザベータ近江の思いつき

「33年」(74)エリザベータ近江の思いつき
 ヨアキムとエリザベータ近江夫妻は、けげんな顔をしている。

ヨアキム近江
「ちょっとまってください。いたずらってなんですか?」

エリザベータ近江
「いたずらっていったら、子どものやる悪さですよね。」

ヨアキム近江
「何かおもしろいことなんですか……?」

シスト
「うん。このキリシタン部落やキリシタン村の人たちはね、まわりのみんなからキリシタンだって知られてるのに、仏教徒とそっくりに生活し、ころび証文をだせっていわれたら、さっさとだすんだ。
 家康や秀忠やその後継者たちの鼻をあかしてやるんだよ。キリシタンたちは何もびくびくすることはないんだ。だって最初っからまわりの皆が知っているんだもの。こうやって堂々と生きて、天下の支配者の計画をくじいてやるんだ。おもしろいだろう。」

 二人は、目を丸くしている。そこでシストは、横手の昌寿院の生き方と、まわりの人たちの対応について語ってきかせた。

ヨアキム近江
「なるほど、シスト先生の話のすじがよくつかめました。いたずらに関しても私は大賛成です。何代にも、何百年にもわたって、あんな迫害をかけられたら……。あのときのことを思い出したら、よっぽどの対抗策をもってなければ、キリシタンは本当にじきに根絶されてしまいます。」

 いちばん年寄りで、しかも迫害を直に受けた人の話に、みな真剣に耳をかたむける。

ヨアキム近江
「シスト先生のいたずらがうまくいったとして、キリシタンが何代にも、何百年にもわたって続くためには、もうひとつの鍵があると思うんです。
 それは教えを正しく伝えてゆくことです。字が読めない人にも、暗記がにがてな人にも、あったやり方で。本をとりあげられても、聖画も聖像も。それでも、伝えてゆける方法を考える必要がありますよ。」

シスト
「そうだね……。何かいい方法があるかなあ……」

 みんな考えこむ。エリザベータ近江は、そんなみんなをみまわして、ちょっとためらっていたが、口をひらく。

エリザベータ近江
「あの……、堂々といたずらするっていうのでしたら、いたずらついでに踊ってしまえば、どうかしらねー。」

みんな
「えー。おどるの?」

エリザベータ近江
「私は、おどりのふりつけができるんです。教えの要点の信仰箇条なんかに、ふりつけするんです。そしてみんなでおどれば、盆踊りみたいで、仏教徒みたいでしょう。どうでしょうかね。」

 林の親分が吹き出し、そして大笑いする。

林の親分
「わっはっはっは。いいねえ。近江おどりとでも名づけときゃーはやるぜ、きっと、わっはっは。」

 みんなもつられてわらってしまう。しかし、男たちがみんなあんまり豪快に笑うので、カタリナがエリザベータ近江に同情する。

カタリナ
「私、賛成。神さまをたたえて、おどるなんて、すてきだわ。私もやってみたい、楽しそう。」

林のおかみ
「あんた、笑いすぎよ。いい考えじゃないの。おどりだったら、何百年もそのまんま伝わるしさー、ふりがあれば文句も忘れないしさー。」

林の親分
「わっはっは。悪かった、すまねえ、わっはっは。たしかにいい考えだ。うん。おれは、ほり子たちがおどっている姿が、目に浮かんでしまってよー、わっはっは。それが、さまになってねーんだ、わっはっは。」

 また、みんなが、つられてわらってしまう。迫害の話で重かった雰囲気が、林の親分のおかげで一気に明るくなった。

エリザベータ近江
「私、やってみていいですか? みなさん、かまいませんか?」

 みんな口々に賛成する。

エリザベータ近江
「ああ、よかった。やってみます。」

-----------------
2009年7月6日 UP
著者 ミッシェル・マリー・フランソワ奥田力
(C) 箱舟の聖母社

http://lphakobune.web.fc2.com/33nen_074.html

| コメント (0) | トラックバック (0)

「33年」(73)神の敵、徳川家に打ち勝つために

「33年」(73)神の敵、徳川家に打ち勝つために
 1614年の9月になった。シストは寺沢藤兵衛の屋敷で戦略会議を開いた。シストは、これからやるべきことをはっきりとつかんだのだ。彼は、家康や秀忠やその後継者にキリシタンを根絶されないために、何年にもわたる準備が必要だということがわかった。

 シストに呼ばれたのは、寺沢藤兵衛とマグダレナ、六左衛門、寺沢太郎右衛門、林の親分とおかみ、ヨアキム近江とエリザベータ近江夫妻、そしてもちろんカタリナ。寺沢に住んでいる10人が集まった。シストの話しがはじまっている。

シスト
「……久保田藩は収入を増やすために鉱山開発と新田開発を望んでいる。だからペトロ梅津さま一人がキリシタンをやめれば、他のキリシタンは迫害しないという取り引きがおこなわれた。ということは、新田開発をするキリシタンたちも迫害したくないはずだ。
 もうあちらこちらで、流れてきたキリシタンが開墾にとりかかっている。その人達といっしょになって、キリシタンの部落を作っていくんだ。全部の家、そして全員がキリシタンの新田開発をする部落を、あちらこちらに作っていくんだ。それらの部落同志は連絡を取り合い、キリシタン同志が必ず結婚できるようにする。代々それを続ければ、キリシタンはみな親戚という大きな血族ができる……。」

ヨアキム近江
「なるほど、シスト先生、それは連座制を用いて迫害をかけられても、負けないためですね。よく分かりますよ。私たち夫婦も、となり近所の人から追いたてられて、出ていかされましたから。」

エリザベータ近江
「そう、そう。長年仲良くつきあってきた人たちだったのにね……。そして親戚たちのなかでキリシタンでない人たちがみんな、キリシタンをやめるようにって、私達を説得に来たんですよ。そりゃーつらかったですよ。血縁のものたちから、どなられたり、なかれたり……。」

ヨアキム近江
「右の五軒と左の五軒の関係ない人たちを、皆、処刑するっていわれたら、そこにはいられませんよ、本当に。」

エリザベータ近江
「キリシタンをやめないと、おまえの親も子も兄弟姉妹も同罪で殺す。親戚は、皆、財産没収のうえ、追放だとかいわれたんだすよ……。」

シスト
「みんな。ぼくとカタリナに、江戸や京、堺、伏見、大阪の方から来た人たちが、お礼の手紙をくれたよね。近江夫妻と同じような目にみな合わされているんだ。ぼくたちが、手紙を全部読んで、わかったことは、日本人はね、となり近所の無関係な人たちをいっしょに処刑する、血縁の人間を無関係でも、いっしょに処刑するって制度には、本当に弱くって、負けてしまうってことなんだ。
 これに打ち勝つには、となり近所もすべてキリシタン、血縁もすべてキリシタンという状況を、時間がいくらかかっても、つくりあげていくしかないっていうことなんだ。」

六左衛門
「シスト、この連座制の本来の目的は、お互いに見張らせ、密告するようにしむけることだよ。キリシタン以外の人がそうするのを、どうやってふせぐんだい?」

シスト
「うん。それに対して手はない。このあたりの人が日本人じゃないみたいで、そんなことをしない人たちだからこそ、神さまはここに、ぼくたちを導いて来させたんだっていう、ぼくの心の中に神が置いてくださった確信があって、それに対して手はないのに、ぼくはこの大いなるいたずらをおっぱじめるんだ。」

六左衛門
「そうか。このあたりの人が、日本人じゃないみたいで、そんなことをしない人たち、ほとんどすべて、ここにかかっているんだね、神の敵である徳川家に、ぼくたちが打ち勝てるかどうかは。」

 シストは大きくうなずく。

シスト
「そうだよ。だからいっさいかくれないんだ。このあたりの人がみんな、庄屋から代官にいたるまでみんな、どこそこの部落はキリシタン部落だとか、どこそこの村はキリシタン村だとか知っていて、誰も訴え出ないって、ぼくは信じている。何代にもわたって、何百年にもわたってね。そのうえに、このいたずらはなりたつんだよ。」

-----------------
2009年7月6日 UP
著者 ミッシェル・マリー・フランソワ奥田力
(C) 箱舟の聖母社

http://lphakobune.web.fc2.com/33nen_073.html

| コメント (0) | トラックバック (0)

「33年」(72)前代未聞の神のご計画

「33年」(72)前代未聞の神のご計画
 寺沢村に住んで、初めての伝道旅行から六左衛門が帰ってきた。シスト家にさっそくたずねてきてくれた。シスト一家と六左衛門の楽しい晩御飯が終わったところだ。シストは、六左衛門を送ってゆこうと外に出て歩きだした。

シスト
「ところで六左衛門、ちょっと聞きたいんだけど。」

六左衛門
「なんだいシスト?」

シスト
「よそから、流れてきたキリシタンの百姓にどうやって出会うんだい。」

六左衛門
「ぼくにとっては、何もむつかしくないんだよ。ぼくはイエズス会の同宿だからね。まず、村々に歩いていくだろう。そこで誰かに聞くんだ。『よそから来て住み着いた百姓がいますか?』ってね。いたら絶対に教えてくれる。とっても親切にね。
 それで会いに行って、「ぼくはイエズス会の同宿です」って名のるんだ。その人が、キリシタンだったら大喜びして、むかえてくれるんだ。」

シスト
「そんなに、かんたんなんだ……。新田開発をしているキリシタンもふえているんだろう。」

六左衛門
「うん。出羽の国は米作りに向いていて、しかも、新しく開墾できる場所がいくらでもあって、そのうえ久保田藩が新田開発しに、よそから百姓がくるのを望んでいるって聞いて、やってきているんだ。今のところ出羽の国は迫害がないからね。よそで迫害が強まれば強まるほど、流れ込んでくるキリシタンの百姓は増えていくはずだよ。」

 シストは、ゆっくりと何度もうなずきながら聞いている。そして、つぶやく。

シスト
「そうか……。六左衛門といっしょにまわればかんたんだな……。」

六左衛門
「えっ。何だい。」

シスト
「あはは。ぼくは今、すごいいたずらの計画をねってるんだ。」

六左衛門
「えー。いたずらだって?」

シスト
「うん。徳川家にキリシタンを根絶されないためのいたずらだよ。昌寿院と初めて会って、その帰り道で突然、思いついたんだ。」

 そういってシストは六左衛門に説明をはじめる。林の親分の意見と、寺沢藤兵衛の意見も教える。

シスト
「どう思う。六左衛門?」

六左衛門
「ぶったまげた……。よくもそんな大胆なことを思いついたもんだね……。支配者から禁じられ、迫害され、弾圧されるキリシタンを、何代にも何代にもわたって住民全員が役人ぐるみでかばうなんて……。聞いたことがないよ。
 たぶんおこったためしがないはずだよ、世界中のどこにも、今まで。前代未聞っていうやつだ。
 しかし、そういえば、ならずものの地下教会も前代未聞だし、そのならずものの地下教会が、品行方正のキリシタンたちを迫害から助けたっていうのも前代未聞だし……。
 シストが思いつくことは、前代未聞の神のご計画っていうことが続いてきているからな……。今回もぼくはシストを信頼するよ。」

 シストはニコっとほほえむ。

シスト
「うれしいよ。ありがとう。ぼくはよく祈って、考えて、やるべきことをもっとはっきりとつかまなければならないんだ。まだ時間がかかるかもしれないけど。じゃ、おやすみ。」

 ここで、シストは六左衛門と別れ、家に引き返す。

-----------------
2009年7月4日 UP
著者 ミッシェル・マリー・フランソワ奥田力
(C) 箱舟の聖母社

http://lphakobune.web.fc2.com/33nen_072.html

| コメント (0) | トラックバック (0)

秋田名物★ 白いリトル・ぺブルドレス♪

秋田名物★ 白いリトル・ぺブルドレス♪
http://hakobune.cart.fc2.com/ca24/47/p-r-s/

ぜひ プレゼントに、白い リトル・ぺブルドレス。

テキスタイルは、きわめて単純、オーソドックス、これを元に自分流にアレンジして、おしゃれを楽しめます。
染めたり、パッチワーク、絵を入れたり、などなど。
創作活動やアートムーヴメントに 白い リトル・ぺブルドレス。

| コメント (0) | トラックバック (0)

青春18切符の旅★ 2009年 夏♪

青春18切符の旅★ 2009年 夏♪
大阪の予定が、ちょっと変更になったよ♪

夏の青春18切符のシーズンがめぐってきますた★

7月末、東京・名古屋・大阪に白装束がやってくる!

 7月25日(土)午後2:00-4:00 JR新宿駅 周辺♪
 7月26日(日)午前10:00-12:00 JR新横浜駅 周辺♪
 7月28日(火)午後1:00-3:00 JR大阪駅 周辺♪
 7月29日(水)午後1:00-3:00 名古屋 大須観音 周辺♪

秋田からはクララ・ヨゼファ・メネンデス、コルベ・マリーが参加するよ★

つぃったー★ YouTube★ しろくまハウス★ で 実況生中継しちゃうよ♪

http://twitter.com/kolbe_Marie
http://www.youtube.com/user/kolbemarie2
http://charbeljapan.seesaa.net/

【 取材etc の連絡先 】
〒012‐0106
 秋田県湯沢市三梨町字清水小屋14
 リトル・ペブルの「清水小屋」共同体
 クララ・ヨゼファ・メネンデス阿部由美
 TEL/FAX: 0183-42-2762
 Eメール:charbeljapan@nifty.ne.jp
 URL : http://lphakobune.blog66.fc2.com/

| コメント (0) | トラックバック (0)

おい きみ。着てみないか!! 白いリトル・ぺブルドレス。

おい きみ。着てみないか!! 白いリトル・ぺブルドレス。
http://hakobune.cart.fc2.com/ca24/47/p-r-s/

だれでも勝手に買って、勝手に着てね♪
クララも毎日きているよ〜♪

リトル・ペブルドレスは男女兼用だよ。

同宿でなくても、だれでも着れるからね!

今なら クララのサイン入り。
(サインは、カプチュウムの背中の部分、おろした頭巾に隠れる場所に入れます。希望する人は、申し出てね。)

| コメント (0) | トラックバック (0)

リトル・ペブルドレス

リトル・ペブルドレス
リトル・ペブルドレス
リトル・ペブルドレス
リトル・ペブルドレス

| コメント (0) | トラックバック (0)

リトル・ペブルドレス

リトル・ペブルドレス

| コメント (0) | トラックバック (0)

リトル・ペブルドレス

リトル・ペブルドレス

| コメント (0) | トラックバック (0)

リトル・ペブルドレス

リトル・ペブルドレス

| コメント (0) | トラックバック (0)

昨日のランチ★

昨日のランチ★

| コメント (0) | トラックバック (0)

今日の寺沢★

今日の寺沢★

| コメント (0) | トラックバック (0)

コルベ・マリー阿部哲朗の告白録(15)

【 無意識のうちの悪魔との契約(4) 】

野菜いため定食★

「オカルトの実践」が、どれほど深刻な事態をまねくか、中学時代にはじまった、「オカルト」「オナニー」「ミリタリー」、3つの「無意識のうちの悪魔との契約」は、まだほんの入り口にすぎなかった。 

 高校生になると、ぼくに対する両親、先生、まわりの異常な「高望み」は耐え難いものになった。自分の能力をはるかに超えたことを強要され続けた。「オカルトの実践」は、高校生から本格的になった。

 超能力に対する「あこがれ」は、切実な「願望」へと変化した。はじめは無意識のうちに「念ずる」という程度だったけど、高校2年生くらいからは、「密教の修業」へと、具体的な行為になった。「オカルト的なもの」から、「オカルトそのもの」に変化した。

 自律神経はおかしくなり、夜、まったく寝られなくなった。妄想は激しくなり、顔つきもかわった。そして、積極的に超自然的なものを求めるようになった。

 当時のオカルト系の愛読書は、「UFOと宇宙」「ムー」「トワイライトゾーン」、阿含宗の密教の本、だった。仏教・神道関係の本も読みあさった。書いてあることは支離滅裂で、どれも筋がとおらないことばかりだった。でも、夢中で、何か超自然的なことを求めていた。

 最初のはっきりした超自然的な現象は、19歳(?)のときだったと思う。明日は大学の数学の試験、で、徹夜で勉強…じゃなくて、半分、瞑想して、明け方になったんだわね。

 ベランダにでて、朝日を見ようとおもったら、目のまえをサーチライトみたいに強い、けれどあたたかい光に数回、照らされたんだね。天国にいるみたいに心地よくて、ずーっと味わっていたいくらい、やさしい不思議な光だった。「このしあわせを、ずーっと味わっていたい」と思っていたら、言葉ではないけれど、「そのためには、大いなる苦しみを通らなければならない」という、はっきりしたインスピレーションを受けたんだ。

 ぼくは、当時、クリスチャンでも何でもなかったから、これは修業の成果だと、思ってたんだよ。ますます、密教の修業にのめりこんだね。

 このあと、20歳のときだったと思うけど、大学の近くに下宿することになった。下宿してすぐに、「ひきこもり」になった。まえにも書いたけど、オナニー三昧、ゲーム三昧、マンガ三昧、and 修業三昧だった。きわだって、超自然的な現象があったわけではなかったけど、自分が生きているんだか、死んでるんだかわからないような状態だったよ。

 とくにみんなに知っておいてほしいのは、この当時ぼくは、自分ひとりだけの世界の中で、「王の中の王」になっていたことだ。本当なんだよ。修業して、超能力を身につければ、ぼくは不老不死で、世界で一番すぐれた存在になれる、いや、すでにそうなりつつある、って、本気で思ってたんだ。

 いま、「自分らしく生きる」「念ずれば実現する」といった、ニューエイジ的な価値観で、世界はおおいつくされているね。オカルトの実践も、あたりまえのようになっているね。でも、ぼくの姿を見てごらん。そんな生き方を少しでも肯定したら、ぼくみたいになっちゃうんだよ!

 大学院生のころだったと思うけど、生協の食堂へお昼ごはん食べに行く途中、別の科の学生が前を通ったの。全然知らない人だよ。その人が、べつにぼくに何をしたわけでもないのに、突然ぼくは怒りだし、彼にむかって罵詈雑言、呪いの言葉をわめきちらしたんだ。彼は唖然としてぼくを見ているけど、ぼく自身も唖然としてしまった。呪いの言葉が、勝手にぼくの口から、次から次へと出てくるんだ。自分でもおかしいと思うんだけど、止められないんだ。

 ひきこもりの10年後。末期には、ぼくは廃人同様になっていた。修業して、超人になっているはずなのに、現実は、どうもそうでないらしい。聖人になっているはずなのに、なんでオナニーやめられないの? 神に近づいているはずなのに、自分のみじめな姿はなぜ? 超人なのに、なんで朝起きられないの?

 謙遜(けんそん)な人なら、自分の異常さに気づくだろうけど、「傲慢(ごうまん)の罪」は、自分自身の目を見えなくしてしまうんだ。悪魔の王ルシフェルのことを、「年老いて気の狂ったヘビ」って聖書で言うんだけど、「傲慢」は、本当に自分自身を「神」としてしまい、こんなに異常なのに、本人は自分自身が神のように「清く、正しく、美しい!」と信じ込んでしまうんだ。

 大学時代当時の、ぼくを知る人々にインタビューしてみるといいよ。ぼくが、いかに異常で、ブチ切れやすく、人を人とも思わない傲慢な、いやなやつだったかを証言してくれると思うよ。

 自分自身を「神」と等しいものとする、いまのニューエイジ的な風潮が、いかに危険なものか! 入り口は様々で、甘い言葉で近づいてくるけど、その効果を見てごらん! ぼくがその代表選手なんだよ! まったく気がつかないんだ。完全に自己暗示にかかちゃってて、自分は「善人の中の善人!」って信じきっているんだ。

 廃人同様になってしまった、ひきこもりライフの末期、25歳くらいのころ(?)、1987年ころ(?)だったと思う。「ムー」で鬼塚五十一さんが書いた記事で、はじめて、リトル・ペブルさんに与えられたマリアママのメッセージを知ったんだ。いままで読んできたオカルト系の記事の中で、はじめて筋の通った、まともな記事を読んだ。

 これが、ぼくの人生のターニングポイントになった。でも、ここまで「逝ってしまった」ぼくは、それから何十年も苦闘し続けているんだ。この後のことは、またおいおい書いていくね。

 現役の大罪人! それが、ぼくの本当の姿だ! 耳のある人は聞いてほしい! 目のある人は見てほしい! 

 はっきり言えば、いま日本で講演活動をしている、反キリスト、ロード・マイトレ-ヤと、ベンジャミン・クレームを頭とする、その使徒たちが提供するものは何なのかということだ! 悪魔が提供する世間の価値観が、どんなにひどい結果をもたらすのか! ぼくという実例を見て、考え直してほしい!

 それとは正反対に、神様がくださる「やさしいとがめ」が、どんなに耳に痛くとも、永遠に続く「本当の幸せ」に導いてくれるか! 「コルベ・マリー」という同宿の中でも最低最悪の実例を見て、みんなは希望をもってほしい。「傲慢」という、もっともいやらしい、たちの悪い罪にそまったぼくを、マリアママがどんなに忍耐強く、決して見捨てずに、やさしく抱きしめ、導いてくれているか、ぼくは証言するよ!

 そして、ジャン・マリー神父のいう「幼な子路線」、赤ちゃんのように幼児言葉で、マリアママと親しくお話しする、ってことが、「バカ」のように見えるけど、どれほど理にかなっているか、みんなわかってくれたらなぁ!

| コメント (0) | トラックバック (0)

コルベ・マリー阿部哲朗の告白録(14)

【 無意識のうちの悪魔との契約(3) 】

北向き観音★

 まえに、ぼくはものごころついたときから、「神ちゃま大好き!」ってこと話したね。小さいときから、ひとりで空想、黙想するのが好きで、山や川や、美しい景色を見ては感動し、ほんとうに、「なにごとのおはしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる」っていう、ちょっと変わった子供だったんだ。 

 小学校3年くらいのとき、学校の帰り道、子供たちが遊べる「児童館」ってのがあって、そこにいろんな本があるんだけど、「地獄」のことが書いてあったんだ。盗み、うそ、殺生etc、悪いことすると、死後、閻魔大王の前で裁きをうけ、地獄へ落ちちゃうって、恐ろしい絵がのってて、ぼくは恐怖に縛られちゃった。ハエ一匹殺しても、殺生したことになるから、どうしよう!って、真剣に悩んだ。

 やはり、同じころ(?)、子供たちのあいだで、「ノストラダムスの大予言」ってのが話題になっていて、「1999年7月に人類は滅びるんだって!」って言うんだ。ぼくは、まじめに「そうか、ぼくは38歳で死ぬんだ」って、やっぱり真剣に悩んだ。このとき、友だちが「死んだら、どうなる?」っていうんで、考えたんだけど、ぼくには「死んだら無になる」とは思えなかった。無意識のうちに、「霊魂の不滅」ってことを考えてたんだね。

 そして、小学校の5年生のころ、「UFO」ってのがはやった。「空飛ぶ円盤」ってやつだ。遠足かなんかで愛知県の森林公園へいったとき、ぼくは卵型の円盤を見た(?)。いま思うと、飛行機だったのかもしれないけど、当時、ぼくは「円盤見た!」って自慢していた。

 このへんから、子供にありがちな無垢な好奇心から、オカルト的な悪い好奇心への変化が始まっていたのかもしれない。

 中学生のとき、ユリ・ゲラーの「スプーン曲げ」が大流行した。ぼくも一生懸命やってみた。ちっとも曲がらなかったけど、「念ずる」って、オカルト的行為を実践したのは、これが初めてだったと思う。

 このころだね、悪魔のアタックが始まったのは。中学1年生のときだったと思う。異様にリアルな夢で、真っ赤に燃えさかる地獄の炎の上に、真っ黒な「餓鬼(がき)」みたいなやつがいて、糞尿みたいなものをむさぼり食っているんだ。そいつが、「おまえたちを呪ってやる!」ってくりかえすんだ。怖くって、目が覚めたんだけど、ほぼ同時に、隣の部屋にいた弟が駆け込んできて、「にいちゃん、怖いよう!」って、ぼくにしがみついてきたんだ。弟がこんなことするのは、後にも先にも、この時だけだったけれど、何か異様なことが起こってたのは確かだった。

 このあと、夜、神経がたかぶって、まったく眠れなくなった。

 ちょうど、先に書いた、「オナニー」「ミリタリー」の「無意識のうちの悪魔との契約」の時期と合致するんだね。ジャン・マリー神父に聞いたんだけど、「こっくりさん」みたいなオカルト的行為を実践すると、霊的な世界にチャンネルが開いて、悪魔からの攻撃をもろに受けるようになるんだって。

 いま、よくよく思い出してみると、小学校の高学年から中学校のはじめにかけて、ぼくは無意識のうちにオカルト的行為を実践しはじめたんだね。ユリ・ゲラーの「スプーン曲げ」の実践が、ぼくにとって最初の、オカルト的行為の実践による「無意識のうちの悪魔との契約」だったと思うよ。

 その後、「瞬間移動」「空中浮遊」「念力」っていうのが、具体的なぼくのあこがれの超能力だった。でも、中学生の時代には、まだ「うらみ」「憎しみ」という要素は、ほとんどなかったと思う。ドラエモンの「たけコプター」「どこでもドア」がほしい!ってレベルだったと思うよ。

 でもね、よく考えてみると、こっちの「オカルト的行為の実践」が、ぼくにとって最初の「無意識のうちの悪魔との契約」なんだから、これは軽々しくあつかっちゃいけない大問題なんだね。

 入り口は、みんなもやっている「気をおくる」「パワーをもらった」といった、よいことに思えること。でも、これを実行したそのときから、悪魔の霊力の支配下に、巧妙に取り込まれていくんだ。

「オカルト的行為の実践」が、どれほど深刻な事態をまねくか、高校時代以降のぼくの体験談は、次回、もっとくわしく書いていくけどね。

 はっきり言えることは、ぼくは他のだれよりも悪い、最低最悪の霊魂だということ! でもね、イエズス、マリアママ、ヨゼフパパ、すべての天使くん、聖人くんたちは、これほどひどいぼくのことを愛し、かばってくれているんだ。

 神ちゃまが、どんなにやさしいか、マリアママがいつもみんなのことを「ギュッ!」と抱きしめて愛しているか、知ってもらえたらうれしいよ!

| コメント (0) | トラックバック (0)

コルベ・マリー阿部哲朗の告白録(13)

【 無意識のうちの悪魔との契約(2) 】

マルカンラーメン★

 ぼくは、1962年生まれ。ベトナム戦争とか、安保闘争とか、大阪万博とか、アポロが月着陸に成功したとか、幼少期から小学生のころの時代背景だ。といっても、当時のぼくに、そんなむずかしいことわかるわけないけどね。なんせ、「アメリカは月にある」「ウルトラマンにでてくる怪獣は、毎週どっかからつれてくるんだ」って思ってた、おめでたい子だったからね。 

 うちは、無宗教、政治的にどこどこを支持するなんてこともなかったね。でも、なぜか当時、親も学校の先生も、「平和主義」なんだね。共産党でも社会党でもないんだけど、なぜか「平和!」「平和!」って教育されたんだね。

 共通しているのは、親も学校の先生も、第二次世界大戦中、大人として戦争を経験したんじゃなくて、戦中・戦後すぐの時代に多感な幼少期をすごした人たちなんだね。

 「けんかは絶対いけません!」「(タミヤの)プラプラモデルはいけません!」「戦争ごっこはいけません!」ってね。銀ダマ鉄砲もって、戦争ごっこやったら、すごくいやみをいわれたよ。男の子はみんなやっているのにね。

 動物たちは、子供同士でじゃれあって、けんかして、けんかのルールを学ぶんだ。動物たちは、生きるために必要な場合以外は、絶対に相手を殺したりしないんだ。けんかして、相手が「まいりました」って言えば、それ以上、攻撃しないんだ。人間も同じ。子供時代に、じゃれあって、けんかして、けんかのルールを学ぶんだ。とくに男の子はね。

 でも、ぼくには、それはゆるされなかった。けんかしちゃ、いけないんだ。不当な仕打ちを受けても、だまって耐え忍ばなきゃいけなかったんだ。

 異常なストイックさで、「平和!」「平和!」「戦争はいけないことだ!」って、コルベ・マリーの「御者」は、厳しく自己統制してたよ。小学校の時代に「仏様みたいだ」っていわれたし、中学校の時には「ガンジー」っていわれたよ。丸坊主で、メガネをかけていて、「非暴力!」「平和!」を唱えていたからね。

 でもね、小さいときから病弱で、運動音痴で、どんくさかったから、学校ではすごくいじめられたんだ。不当な仕打ちを受けても、だまって耐え忍ばなきゃいけなかったんだ。クリスチャンじゃなかったけど、相手を「ゆるそう」って、けなげに、必死に努力してたんだ。

 中学一年のとき、タミヤの1/700ウォーターラインシリーズの軽巡洋艦「熊野」を買ったんだ。「平和主義者」なのにね。つい、ふらふらと…。そして、はまっちゃたんだねぇ~。次は軽空母「龍驤」…、って、あっというまに連合艦隊ができちゃったよ。試験前なのに、かくれてこそこそ作っていたら、母にみつかって、ガミガミガミ!

 また、このころ、毎週土曜日だったかな、「実録 太平洋戦争」っていうドキュメント番組があって、すごくはまってしまった。そして、もう、くわしい名前は忘れちゃったけど、サンケイが出しているムックを買いあさって、読みふけった。イギリスのリデル・ハートさんっていう、その筋のすっごく有名な人らしいんだけど、「平和を欲するなら、まず戦争を理解せよ」っていう言葉が、その本の裏表紙に書いてあってね。「平和主義者」のぼくは、いかんいかんと思いながらも、その言葉の魅力にとりつかれちゃったんだね。

 当時ぼくは、すっごく本気で「世界平和」を望んでいたんだけど、これは異常にストイックな「御者」の方で、「お馬さん」は普通の男の子と同じように、こういうものの魅力に、あこがれさえもって、飛びついたんだね。

 その後、伊藤正徳さんの「帝国陸軍の最後」「帝国海軍の最後」とか、本がボロボロになるくらい読みふけった。高校・大学のときは、「PANZER」「戦車マガジン」「世界の艦船」の愛読者だった。

 中学・高校時代に戻るけど、1/700の連合艦隊は、母にガミガミ言われて、また異常にストイックな「御者」に強制されて、3回ほど全滅しているんだ。足を洗おうとして、いったん全部すてるんだけど、やっぱり抗いがたい魅力でね、駆逐艦「松」くらいならいいだろう、ってとこからはじまって、いつのまにか連合艦隊に成長してしまうんだね。

 さて、ここまでなら、程度の差はあれ、普通の男の子なら誰でも経験することだろうけど、ここから先、ぼくはあぶない世界にはいってしまうんだね。

 「御者」と「お馬さん」のたとえばなしをしてきたね。中学・高校くらいになると、「平和!」「平和!」という理想論は、だんだん通用しなくなってきた。「平和!」「平和!」といってた親と先生が、中学になると、手のひらをかえしたように、「競争だ!」「勉強しろ!」「人生の落伍者になるな!」って、わめきちらすんだ。突然、まったく正反対の価値観を強制されたんだ。

 中学はまだましだったけど、高校は最悪だった。いままでのいじめとか、英語の先生ににらまれて、いやがらせを受けた。ストイックにこれらの人々に従順しようとする「御者」に反して、ムチ打たれ続け、ひどすぎる緊張とストレスにさらされ続けた「お馬さん」は、病的なレベルにはいっていったんだ。

 ここで、コルベ・マリーの中に、架空の軍隊、「猫国軍(にゃんこくぐん)」が誕生したのだ。「韓国軍」のもじりだね。当時、BCLっていう、ラジオの短波放送で、世界各国の日本語放送を聞く、ってのがはやっていて、韓国のKBS、北朝鮮のピョンヤン放送とか、意味はわからないけど、よく聴いていたんだ。で、韓国にすごい好意をもっていたんだけど、この「猫国軍(にゃんこくぐん)」は、北朝鮮軍がモデルになっているんだね。

 この架空の軍隊と、1/700の連合艦隊が、ゆるそうと必死に努力しても、どうしてもゆるせないこの人々に対して、コルベ・マリーのことを守り、かつ報復してくれるってわけ。

 先に書いた「ネコ」と同じく、逃避行動の一種なんだけど、ここにやはり、「無意識のうちの悪魔との契約」がなされた可能性があるんだ。契約書にハンコつかされたメカニズムは、先のオナニーについてのものと同様だ。

 本邦初公開だけど、コルベ・マリーの妄想の軍隊、「猫国軍(にゃんこくぐん)」は、ついこのまえまで、ぼくの中に存在し、機能していたんだ。

 高校のとき、うらみかさなる校舎に、ロケット弾を打ち込んでいた。20数年前、ガチでひきこもっていた時には、頭の中で核爆弾が毎日炸裂していた。大学の研究室で、明日をも知れぬ恐怖の中で、博士論文を書きあげ、発表するとき、ぼくはたったひとりになっても、信念のために最後まで抵抗する、塹壕の中の一兵士だった。約15年前、長崎の「聖母騎士社」にはいったときは、「コルベ神父様の精神を復活させるんだ!」といって、みなにリトル・ペブルさんを信じさせるため、たったひとりでゲリラ戦をいどむ特殊部隊の兵士だった。

 これらは、全部、コルベ・マリーの妄想なんだけど、こうやって自分を奮い立たせていたんだ。

 そして、ジャン・マリー神父と共同生活をはじめた約12年前、ぼくの頭の中には「戦車」が走りまわっていたんだ。そして、何か試練とか、危機的状況におそわれると、神様とかマリアママに頼るんじゃなくて、コルベ・マリーの妄想の軍隊、「猫国軍」が戦闘態勢にはいるんだ。

 ジャン・マリー神父は、最初から修道者らしく、神様とマリアママに絶対的に信頼して、「自分に死んで、つぐないに生きる」という価値観。コルベ・マリーは、その正反対の「自分の力」、プラス、無意識で気がつかなかったけど、「悪魔との契約による力」に頼ってたわけなんだね。

 だから、聖シャーベル修道会の第3部門で、修道信徒誓願を立てる、どころじゃないよね。2006年11月1日、誓願を立てる最初のチャンスがやってきたんだけど、そのときぼくは、「貞潔」の誓願が守れないと思ったから辞退したんだ。でも、本質的にはもっと深刻な理由で、ぼくには修道生活はまったく無理だったんだね。

 やさしい、あわれみの神様は、こんなぼくを切り捨てるどころか、このままのぼくで働ける「リトル・ペブル同宿会」をプレゼントしてくれたんだね。

 みんな、考えみて。神様は、自分がこんなにひどい人間だって認識しはじめるまで、やさしく、ゆっくりゆっくり、30年以上かけて導いてくれたんだ。そしていまも、清水小屋の仲間たちのなかで、ゆっくりゆっくり、やさしく導いてくれているんだ。

 マリー・マドレーヌに与えられたメッセージを読みかえしてごらん。コルベ・マリーは、こんなにひどい人間なのに、マリアママは一言もコルベ・マリーを責めたことがないんだ。

 神様は、マリアママは、どれほどやさしいか、コルベ・マリーは証言するよ。そして、リトル・ペブルさんとジャン・マリー神父が、本当に神様の代理者として、信じられないくらい寛大で、どれほどやさしいか、コルベ・マリーはやはり証言するよ。

 次回、「無意識のうちの悪魔との契約」シリーズ、第3弾は、オカルトの実践編だ! お楽しみに (^_^)v

| コメント (0) | トラックバック (0)

コルベ・マリー阿部哲朗の告白録(12)

【 無意識のうちの悪魔との契約 】

こまち★

 ぼくは、当時、カトリック信者ではなかったから、オナニーが大罪だとは知らなかった。セックスするのとはちがって、ひとりですることだから、誰も傷つけないから、うしろめたい罪を犯している、って意識はあったけど、中学2年生のとき、とうとう性的な誘惑に負けた。 

 夏ころだったと思うけど、「空想の世界なら誰も傷つけないから、いろんな女の子のことを想像しながらオナニーすることは、しょうがないけどOKだ」、って承諾してしまったんだ。初恋の人に対する「裏切り行為だ!」という罪責感をひきずりながらね。もう自分の意志ではコントロールできなくなってしまったんだ。そのあたりから、性的な妄想がはじまった。

 こう書くと、「わかってて、やってしまった」ようなニュアンスで受け取られそうだけど、まったくちがうんだ。この行為は、自分のはっきりとした意識の中でおこなわれたものではないんだ。47歳のいまになって、よくよく当時を思い出して分析してみると、そういうことだったのか、という、無意識のうちにおこなわれた行為なんだ。

 さきの話しで、「お馬さんと御者」のたとえばなしをしたね。いまもそうだけど、この当時のコルベ・マリーという「御者」はね、異常にストイックで、「純潔であるべし! なんじ、姦淫するなかれ! 女の子と接するのはよくないことだ!」と叫びまくり、お馬さんをビシバシむち打っていたんだ。信じられないくらい徹底的に自己統制していたんだ。だから、はっきりした意識のレベルでは、コルベ・マリー自身の自画像は、「徹底的に純潔を守っている修行僧」「少なくとも、そうありたいと真剣に努力している」、つまり「人一倍、立派な人」なんだね。

 しかし、コルベ・マリーの「お馬さん」、つまり自然な肉体的・精神的・情緒的な部分は、生まれてこのかた、めちゃくちゃにムチ打たれ、やせ細って、瀕死の状態になってたんだ。「しんどいよう…、やすみたいよう…」と、息も絶え絶えに、かぼそい声でうめくコルベ・マリーの「お馬さん」は、そこで、無意識のレベルで、悪魔の誘導にしたがい、「オナニー」という依存症的な行為に走ってしまうんだ。

 「人間」という動物の、動物的に自然な、肉体・精神・情緒の欲求。おなかがすいたとき、「食べたい」、「食べる」、「まんぷく(はぁと!)」っていうのは、「悪いこと」だと思う? あたりまえのことだよね!

 どういう経緯でこうなったのかは、まったくわからないけれど、コルベ・マリーはものごころついたときから、いや、たぶんそれ以前から、ひどい「愛情飢餓」なんだ。動物的に自然なレベルのことが、まったく満たされていないんだ。

 と、同時に、ジャン・マリー神父から指摘されたんだけど、コルベ・マリーは遺伝的に「非常に強い人格」の持ち主なんだ。「誰が何と言おうと、こうと決めたら徹底的に最後までつらぬきとおす」んだね。

 ぼくの中には、「異常なストイックさ」と、その反動からくる「依存症的な行動」が共存しているんだ。たとえて言うと、自動車で、アクセルとブレーキを同時に力いっぱい踏み込んでいるような状態なんだね。自動車は、ぶっこわれてしまう。

 中学2年生のときの話しに戻るとね、無意識のレベルでの出来事なんだけど、自分でもわからない「愛情飢餓」という部分に、悪魔が強力に「空想の世界なら誰も傷つけないから、いろんな女の子のことを想像しながらオナニーしてもいいじゃないか!」とはたらきかけたんだね。もちろん、はっきりした意識のレベルでは、「御者」が異常なストイックさで「絶対にダメ!」って、叫びつづけているんだけど、無意識のレベルの「お馬さん」は、それに飛びついちゃったんだね。

 ここで、「無意識のうちの悪魔との契約」が成立しちゃった可能性があるんだ。催眠商法とか、いろんな押し売りの手口があるよね。知らないうちにハンコついちゃって、ひどいめにあわされるやつ。あれと同じようなものだね。

 こうしてみると、ぼくには他にも思い当たる「無意識のうちの悪魔との契約」がいくつかあるんだ。これは、また、おいおい書いていくとして……。

 神様が、こんなぼくに、ジャン・マリー神父という経験ゆたかで、信じられないくらい寛大な霊的指導者を与えてくれて、とっても感謝なことだよ。ジャン・マリー神父の指導がなかったら、ぼくは、こんなにゆがんでしまっている本当の姿を、まったく認識することができずに、地獄へ向かってまっしぐらに突き進んでいたと思うよ。

 そうだね、ぼくはみんなより恵まれた環境にいると思うけど、これは、ぼくがみんなよりはるかに悪い霊魂だから、手取り足取りのお世話が必要だからなんだろうね。神ちゃま、ありがとう! マリアママ、ありがとう!

 だんだんわかってもらえると思うけど、みんなは、ぼくよりずっとましなんだよ。ぼくは、こんなに悪い霊魂なんだけど、神ちゃまは、ぼくをとっても愛して、神ちゃまのお仕事によろこんで用いてくださっているんだ。

 いま、神ちゃまが、みんなにお望みになっていることは、とっても簡単なんだよ。ジャン・マリー神父のもとで、「リトル・ペブルさんを堂々と支持すること!」、「幼な子のように、神ちゃまとマリアママとおはなしすること!」、たったこれだけなんだ。

 みんなは、ぼくよりはるかにましなんだから、ぼくなんかより神ちゃまのために、マリアママのために、もっとよくはたらけると思うんだけどなぁ~!

| コメント (0) | トラックバック (0)

コルベ・マリー阿部哲朗の告白録(11)

【 異常なストイックさと、依存症的行動 】

ねこちゃん

 ぼくは、ものごころついたときから、女の子と話しができない。小さいころから、女の子が近くにくると、真っ赤になって、頭が真っ白になって、何もできなくなってしまう。「赤毛のアン」という物語に、マシューさんというおじいさんが出てくるんだけど、まさにぼくの師匠みたいな人だ。 

 もうひとつ、いつのころからかわからないけど、修行僧のようにストイックに独身をつらぬこうと考えるようになった。と、同時に「結婚」することにも強烈にあこがれた。なんだかわからないけど、明治時代の日本にあったような、貞操という価値観が、小さいころからあった。

 中学1年生のときに初恋をした。同じクラスの学級委員長をしていて、成績もトップクラスの女の子だったけれど、ひとめぼれだった。初恋だから、純粋にその子だけにすべてをささげようと思った。

 その子とは、高校3年までいっしょだった。向こうもぼくのこと好きになってくれていたみたいだった。しかし、女の子がそばに来ただけで、かちんこちん、まっかっか、頭の中まっしろ、になってしまうのに、ましてや、その子の前ではパニック状態になって、気を失いそうになってしまう。

 6年間、なんどもチャンスはあったはずなのに、ぼくが覚えている唯一の会話は、その子「阿部」、ぼく「あぅ~」、だけだ。明治時代だったら、親とかまわりが察してくれて、18歳でめでたく結婚、ってことになってただろうね。

 こんなふうに、頭の中では異常なほどのストイックさで「純潔」をたもとうとしていたけど、肉体はコントロールできない。中学一年で、第二次性徴期になると、射精がはじまった。前に書いたけど、ぼくはものごころついたときから、寝るとき、ふとんのなかでうつ伏せになっておちんちんをこするという、オナニー的な自慰行為をしていたから、射精がはじまって、パンツとズボンがぬれてしまうようになった。

 また、「純潔」であろうとする意志とはうらはらに、中学一年のころから、女性に対する性的な誘惑がはじまった。いかんいかんと思いながらも、性的なことを想像しながらおちんちんをこするという行為だから、完全にオナニーだわね。朝、パンツとズボンをぬらしている姿を見て、親は「やめなさい」というので、「やっぱり、いけないことなんだ」とは思うんだけど、具体的にどう対処する?ってことは、ぼくには自覚がないし、親は「やめろ」の一点張りだから、相談のしようもない。

 ぼくは、このオナニーは、初恋の女の子に対する「裏切り行為」だと思っていたもんだから、時間とともに汚れていく自分が、どうしようもなくいやになった。あとになって、やっとこさ気がついたんだけど、中学のとき、ぼくはけっこうもてたんだね。いろんな女の子が、ぼくにアプローチしてきた。で、それは、性的な誘惑に直結したから、ぼくは気が狂いそうになるほど、その子たちを忌み嫌った。

 いまになって、ジャン・マリー神父に、このことを打ち明けてみると、「コルベ・マリーは異常だよ」と言われた。ものごころついたとき、すでに異常だというんだ。

 ジャン・マリー神父がするおもしろいたとえでね、お馬さんと背中にのっている御者(ぎょしゃ)の関係にたとえてみるんだ。お馬さんは、「人間」という動物的な部分のことで、自然な肉体的、精神的、情緒的な反応をするんだね。御者は、「飲みたい」「食べたい」「休みたい」って要求するお馬さんに、「こうしなさい」って命令する存在。

 コルベ・マリーの場合、この御者が、めちゃくちゃな命令ばかりする、とんでもないやつだ、って言うんだ。

 たとえば、ものごころついたとき、「女の子と接するのはよくないことだ!」とコルベ・マリーの御者は、お馬さんにきびしく命令しているんだね。こんなこと、ふつうの幼児にはおこらないんだ。

 まえに、よその家にいくと、食べることも、飲むことも、トイレにいくこともできなくなってしまう、って話したね。これも、お馬さんが「食べたいよ」「飲みたいよ」「トイレにいきたいよ」って自然に要求するんだけど、コルベ・マリーの御者は、「親に叱られるから」「この家の人に迷惑がかかるから」「はしたないから」などと、いろいろ、もっともらしい理由をつけて、「がまんしろ!」って、めちゃくちゃな命令をして、お馬さんをムチ打って、無理やり従わせようとしてきたんだね。

 だから、ムチ打たれて、傷だらけで、やせ細ったお馬さんは、ふらふらと、なにがしかの依存症的な行動に走ろうとする。水をがぶ飲みするとか、オナニー的な行為をするとかは、お馬さんからの「SOS」信号だったんだね。

 いま、毎日夜8時から、ジャン・マリー神父に打ち明け話をしているんだ。告解ではないけど、告解に準ずるくらい個人的な闇の部分を、できるだけ洗いざらい話すようにしているんだ。そうすると、いままで自分ひとりでは気がつかなかった、とんでもない傲慢な自画像が浮かび上がってくる。

 あまりに汚い、醜いことを打ち明けるから、普通の人には毒性が強すぎて、聞くに耐えないだろうね。でも、ジャン・マリー神父は、神様の代理者だし、他の神父がもっていないほど、とんでもなく寛容で、経験豊かだから、こんなぼくでも安心して打ち明けることができるんだ。

 ぼくは、すっごく恵まれているよ。ご聖体のイエズスと、こんなにやさしく、強いジャン・マリー神父といっしょにいることができるなんて!

 神様、マリアママ、天使くん、聖人くんたちが、できの悪い子ほど愛してくれるっていうのは、ほんとうだよ!

| コメント (0) | トラックバック (0)

コルベ・マリー阿部哲朗の告白録(10)

【 問題行動の数々…(5)】

カマキリ★

 前回、ねこのことを、おもしろおかしく書いたけど、実はこれは、ぼくの中に内在する異常なストレスからくる、回避行動のひとつなんだ。

「ねこ」は表面にあらわれる、一見して無害なものに思われるけど、本質的には、きわめて深刻な問題を内面にかかえているんだ。

 ジャン・マリー神父はよく、「日本人には、カトリックの信仰うんぬんの前に、情緒の傷のケアが必要だ」と言うんだね。欧米のキリスト教文化圏、パキスタンやアフリカなどの貧しいけど純朴な国の人々とはちがって、日本は「しつけの文化」で、世界一、人間らしさ、おおらかさのない国なんだね。

 人間には、神様がひとりひとりに創造してくださった霊魂という永久不滅の存在がある。それぞれの霊魂には、他の霊魂たちとはまったく違う個性がある。また、人間は動物の一種でもあるから、成長過程で、動物的に自然な肉体的・精神的欲求というものがある。日本の親たちは、それをまったく無視して、「この子のため」という大義名分をふりまわして、「盆栽」みたいに無理やりねじまげ、型枠にはめ、萎縮した、いびつな人間にしてしまうんだ。

 ぼくの中にある本質的な大問題は、「異常なストイックさ」と、その反動からくる、何かにのめりこんで破滅にむかってまっしぐらに進んでしまう「依存症」的な、まったく相反する二つのものが存在していることだ。

 47年間の人生で、ぼくは「異常なストイックさ」という外見だけを、みんなに見せてきた。多くの人々は、ぼくの学歴・業績を見て、何かえらい人、修道者のような人、近寄りがたい人etc だと思うだろう。もし、ぼくたちが最初の神様のシナリオ通り、聖シャーベル修道会の共同体のまま進んで、ぼくが第3部門の修道信徒誓願をたてていたら、外見上ぼくは、その役割を演じきっただろうと思う。

 でも、「ぼく個人の救い」ということを考えると、先にも書いたように、イスカリオテのユダのように、行動の第一の動機が「自尊心」「プライド」「自分をほめたたえること」だから、自分が罪深い人間であることを認めようとはせずに、「あわれみの神様」がやさしくさしのべてくれるその手をはらいのけて、自暴自棄になって、地獄へ自分で飛び込んでしまっていたと思う。

 傲慢(ごうまん)で、自分が「清く、正しく、美しい(笑)」と思い上がって、同宿会創立後、約2年たっても人ごとのように考えていた、このもっともあわれで、もっともみじめなぼくに、やさしい神様は、「リトル・ペブル同宿会」という「ぼくの居場所」をつくってくれた。

 一連のロザリオの祈りの最後に、「ああイエズスよ、……すべての霊魂、ことに主の御(おん)あわれみを最も必要とする霊魂を、天国へ導き給え。」 というのがあるけど、これ人ごとじゃなくて、ぼく自身のことなんだね。

 みんなは、どんなに罪深くって、その罪から抜けられないとしても、イスカリオテのユダのようなぼくよりは、はるかにましな霊魂なんだよ。ジャン・マリー神父は、こんなぼくを12年間も、いやな顔ひとつせずに、むしろ、よろこんでお世話してくれたんだ。

 だから、みんな、こわがらないで、ジャン・マリー神父のもとへ、やさしいマリアママのもとへおいで。彼は、すごくやさしい神父だよ。とくに、間違っている人、罪人にたいして、信じられないくらいあわれみぶかい神父だよ。こわがらないで、心をひらいて、悪さをもろだしにしてね。みんな受け入れてくれるよ。

| コメント (0) | トラックバック (0)

「33年」(71)知らねのは、おめだげだマグダレナ

「33年」(71)知らねのは、おめだげだマグダレナ
 カタリナは、となりにすわっているマグダレナが「結婚」という言葉に、ビクッと反応したのに気がついた。

「キリシタン同士が必ず結婚し…」と父の藤兵衛が続けると、マグダレナは胸に両手をあて、せつなそうな目をしてカタリナの方を向く。カタリナはすばやく小声でマグダレナに聞く。

カタリナ
「まだ、何もお父さんに話していないの?」

マグダレナ
「なんも、まだはなしてね……」
(何もまだ話してない……)

カタリナ
「私にまかせて。」

 マグダレナがうなずく。

カタリナ
「あのー。藤兵衛さん。キリシタン同士が必ず結婚することが鍵だって、私もそう思うの。そのとおりだわ。生まれてくる子どもにとっても絶対それが必要だわ。
 おとうさんとおかあさんがキリシタンで、そのうえ、二人いるおじいちゃんも二人いるおばあちゃんも、おじさんたちもおばさんたちも、みんなキリシタンだったら、その子は自然とパードレたちみたいにすばらしいキリシタンになるって思うの。」

シスト
「ほー。すごいね。カタリナ。」

 シストだけでなく、カタリナの意見に皆が感心している。特に、自分の意見が別の観点から熱烈に支持されて藤兵衛はにこにこしている。

カタリナ
「わーありがとう、シスト。特に、おとうさんは家族の長で、その家の宗教の面でも柱だから、キリシタンの娘にとって、できるだけ信仰深い立派なキリシタンの男の人と結婚することが、とっても大事だと思うの。
 シストのすごーく大きないたずらとはちがうけど、私もちっちゃないたずらを思いついたのよ。藤兵衛さん、太郎右衛門さん、シスト家と林の親分とおかみさんとでもういたずらしちゃってるんだけど、『六左衛門とマグダレナが結婚しますように』って、六左衛門には内緒で神様に祈っているの。おねがい、いっしょに祈って。」

 カタリナはいたずらっぽく藤兵衛と太郎右衛門にほほえみかける。藤兵衛と太郎右衛門は、マグダレナをだまってみつめる二人の眼差しには愛情があふれている。マグダレナは苦しそうに、せつなそうに二人を見つつ、返事をまつ。

藤兵衛
「おめが、六左衛門さんと結婚したくてたまらねのは、寺沢のひゃくしょら、みんなわがってらよ。今、この村で、皆、いぢばん興味もって、おもしぇがって話してるのは、マグダレナの恋が実るが実らねが、このこどだ。」
(おまえが、六左衛門さんと結婚したくてたまらないのは、寺沢の百姓たちはみんなわかってるよ。今、この村で皆が一番興味もって、おもしろがって話してるのは、マグダレナの恋が実るか実らないか、このことだよ。)

マグダレナ
「やんだーーーーっ。うそだべー。おら、村の人さそんた話したごど一度もねもん。」
(やだー。うそでしょ。私、村の人にそんな話したこと一度もないわ)

太郎右衛門
「うそでね。村中がおめの恋に興味しんしんだなだ。結婚でぎるがでぎねがで、かげしておもしえがってる人らもいるなだ。おら思うによ、村中の誰も、おめの応援してるなしゃ。大びゃくしょのお嬢さんの長年のおもいが、かなって幸せになってもらいでなって」
(うそじゃないよ。村中がおまえの恋に興味しんしんだよ。結婚できるかできないかでかけをして楽しんでるやつらもいるよ。おれが思うに、村中の誰もがおまえを応援しているな。大百姓のおじょうさんの長年の想いがかなってしあわせになってほしって)

藤兵衛
「んだな、村のひゃくしょみんな、おめど六左衛門が結婚できるようにって思ってるよ。まちげねなー。」
(そうだよ。村の百姓はみんな、おまえと六左衛門が結婚できるようにって思っているよ。まちがいないな。)

マグダレナ
「したけっど、おら、そんただごど何もしらね。」
(だけど、私、そんなこと何もしらないわ。)

太郎右衛門
「しらねのは、おめだげだ。マグダレナ。わっはっはっは。」
(知らないのはおまえだけだよマグダレナ、わっはっはっは。)

「マグダレナの雪のようにま白い、きれいだ顔だば、さっきあおざめでいだのに、今、りんごこみでたく、まっかっかになってる。湯気までたちのぼりそだ。」
(マグダレナの雪のように真っ白い美しい顔は、さっき青ざめていたのに、今、りんごのように、まっかっかになっている。湯気までたちのぼりそうだ。)

藤兵衛
「マグダレナ。父さんも、祈ってるがら、おもいっきて勝負してみれ。敵はてごえ。なんたってしじゅうしまで、神さまのために独り身をつらぬいできた人だがら、勝ち負けにこだわるな。勝負じでいを楽しめ、かだのちからっこぬいでしゃ、気楽に遊ぶみでにやるなだ。あどで、後悔しねよにおもいきってやれ。」
(マグダレナ、お父さんも祈ってやるから、おもいきり勝負してみろ。敵はてごわいぞ。何しろ44才まで、神のために独身をつらぬいてきた人だ。勝ち負けにこだわるな。勝負自体を楽しめ。肩の力をぬいて気楽に遊ぶみたいにやるんだよ。あとで、後悔しないように思いきってやるんだよ。)

 マグダレナは、燃える目をして、大きくうなずきながら聞いている。

太郎右衛門
「んだ。マグダレナ。じっぱりやれ。どうどうと、かがっていげ。それでまげだら、わも、みんなも、なっとぐするべった。おじさんもよ、いのってるがら、やってみれ。」
(そうだよ。マグダレナ、大いにやれ。堂々といどんでいって、それで負けたら、自分もみんなも納得する。おじさんも祈ってやるからなっやってみろ。)

マグダレナ
「うん、とうさん、おじさん、大好きだよ。おら、いのちがけで、どうどうと、かがっていぐがら。」
(うん、お父さん、おじさん、大好きよ。私、いのちがけで、堂々といどんでいくわ。)

 藤兵衛と太郎右衛門が笑顔でうなずいている、シストとカタリナは不思議なものを見るかのようなおももちで、この会話を聞いていたが、(このあたりの日本人じゃないみたいな人たち)に、さらに驚いてしまっている。シストがささやく。

シスト
「カタリナ。なんて積極的で、前向きで、さっぱりして、こだわらないんだろうね、このあたりの人は。」

カタリナ
「うん、シスト、私、このあたりの人って、愛情と勇気にあふれてるって思う。」

シスト
「そうだね。それに正直だし、あけっぴろげだし、ぼくは大好きだ。」

カタリナ
「私もよ。」

-----------------
2009年7月4日 UP
著者 ミッシェル・マリー・フランソワ奥田力
(C) 箱舟の聖母社

http://lphakobune.web.fc2.com/33nen_071.html

| コメント (0) | トラックバック (1)

「33年」(70)神様のためにおもしぇごど

「33年」(70)神様のためにおもしぇごど
 数日後、シストとカタリナは、今度は寺沢藤兵衛の家にきている。寺沢太郎右衛門もよばれている。六左衛門は、まだ伝道旅行から帰ってきていない。マグダレナは、カタリナのよこに来てすわっている。シストのいたずらの計画を、目を輝かせながら聞いている。

藤兵衛
「んだんすか。林の親分がいうとおりなだば、おらだじひゃくしょどほりごだどはしぇはんていだな。」
(そうですか。林の親分のいうとおりだったら、私たち百姓とほり子たちとは正反対ですね。)

 太郎右衛門もとなりで大きくうなずいている。

太郎右衛門
「んだ。んだ。おらだひゃくしょだば、ご先祖さまがらうげついだものだば全部、たいせづにしてよ、それひぎついで、子どもどがまごどがさ、みんなつたえようっていっしょけんめいだがらなあ。」
(そうだ、そうだ。私たち百姓は、ご先祖さまから受けついだものは、全部大切にして、それをひきついで子や孫に全部つたえようって一生懸命だからな。)

藤兵衛
「シストせんしぇ、かぐれねで、どうどうと仏教徒に偽装するっていう、いだづらだば、やってみる価値(あでぃ)が大いにあるべ。おらもこのあだりでは、うまぐいぐど思います。いいひどだじだ、おもしゃひどだじだ。いねよりいだほうがづっとたのしいって、大事にしてくれるんでしょね。」
(シスト先生、かくれないで、堂々と仏教徒に偽装っていういたずらは、ためしてみる価値が大いにありますよ。私もこのあたりでは、うまくいくと思いますよ。いい人たちだ。おもしろい人たちだ。いないよりいた方が、ずっと楽しいって、大事にしてくれてるでしょうね。)

太郎右衛門
「んだ、んだ。なんとが、やってみるべ。なんにもわりごどしねひゃくしょらが、役人だがらいじめられで、おもしゃえやりがだで、じょんぶに生きでいだら、このあだりの百姓だったら、心のながで、応援してくれづべをん。むしろ、あったかく助けてけるべをん。とにかぐ結果、気にしねでためしてみるべ。」
(そうだ、そうだ。ぜひ、やってみましょう。なんにも悪いことをしない百姓たちが、役人たちからいじめられていて、おもしろいやり方で、たくましく生きていたら、このあたりの百姓だったら、心の中で、応援してくれますよ。むしろ、あったかくたすけてくれますよ。とにかく、結果を気にせずためしてみましょう。)

藤兵衛
「んだ。んだ。まずやってみるってごどが大事だな。せいいっぺやってみれば、道っこひらぐべをん。ためしてみで、だめだったどしても、ためしてみるごどを楽しめば、おもしろがったって、神様さ感謝できるんだがら、何もそんしねな。」
(そうだ、そうだ。まず、やってみるっていうことが大切です。せいいっぱいやってみたら道が開けますよ。ためしてみてだめだったとしても、ためしてみることを楽しめば、おもしろかったって、神様に感謝できるんですから、何にもそんしません。)

太郎右衛門
「ただがいは、あいでがつえければつえほど、ただがいじでいがおもしぇわげでよ、家康と秀忠ど徳川家だったら、日本一強い相手だがら、おもしぇして、おもしぇして、しかだねな。神様のために、おもしぇごどでぎるなんてまったぐありがで話しだ、わっはっはっは。」
(戦いは相手が強ければ、強いほど、戦い自体がおもしろいわけで、家康と秀忠と徳川家だったら、日本一強い相手だから、楽しくって楽しくってしょうがないってところだな。神様のために楽しめるなんてまったくありがたい話しだ。わっはっはっは。)

藤兵衛
「わっはっは」

マグダレナ
「あっははははは。」

 豪快、陽気、楽天的、そしてチャレンジ精神にみちた(このあたりの人)にシストとカタリナはあっけにとられて、顔と顔をみあわせる。

カタリナ
「ここは、本当に日本なの。シスト。」

シスト
「たしかにパードレたちを思い出しちゃうね。カタリナ。」

 笑いやんだ藤兵衛が、男らしい真剣な重さできりだす。

藤兵衛
「シストせんしぇ、関が原のただがいのあど、それまでなんびゃぐねんものこのあたり一帯を支配していだ、小野寺家が滅んでけでしまったけれど、ひゃくしょだぢはかわらねで、このとじさいぎでます。徳川家だって必ずいつがほろびるべっ、したけどかわらねでひゃくしょはこのとじさいぎつづけでるはずだ。」
(シスト先生、関ヶ原の戦いのあと、それまで何百年もこのあたり一帯を支配していた、小野寺家が滅んで消えました。けれども、百姓たちは変わらずこの土地に生きています。徳川家だって必ずいつか滅びます。しかし、変わらず百姓は、この土地に生きつづけるはずです。)

 皆、真剣になって、藤兵衛の話しに耳をかたむける。

藤兵衛
「これよ、ひゃくしょの強さは、とじさねっこはやがしてるなだもの。ただな、そうして生きつづけるひゃくしょが、とじ守るのどはちがってよ、目にみえねもののキリシタンの教えをよ、何百年も代々ついでいげるがどうがは、おらは、結婚が鍵だど思うんです。つまり、キリシタン同士が必ず結婚して、キリシタンの家同士がしんせぎになって、キリシタンだちがあだらしい血族をつぐっていぐなしぇ。」
(これが土地に根っこをはやした百姓の強さです。ただ、そうして生きつづける百姓が土地を守るのとはちがって、目には見えないものであるキリシタンの教えを何百年も代々ついでゆけるかどうかは、私は結婚が鍵だと思うんです。つまりですね、キリシタン同士が必ず結婚し、キリシタンの家同士が親戚になり、キリシタンたちが新しい血族をつくるんです。)

-----------------
2009年7月4日 UP
著者 ミッシェル・マリー・フランソワ奥田力
(C) 箱舟の聖母社

http://lphakobune.web.fc2.com/33nen_070.html

| コメント (0) | トラックバック (0)

「33年」(69)「ほー。仏教徒のふりをするってーのかい。」

「33年」(69)「ほー。仏教徒のふりをするってーのかい。」
 横手から帰ったシストとカタリナは、林の親分とおかみのところへおしかけた。

林の親分
「ほー。かくれねーで、堂々と偽装して仏教徒のふりをするってーのかい。」

 林の親分とおかみが目を丸くしている。

シスト
「うん。そうなんだ。」

林の親分
「そりゃーすっげー笑えるいたずらだな、まったく。そうして、キリシタンを根絶しようとする家康や秀忠の鼻をあかしてよー、代々キリシタンが続いてゆけば、愉快、痛快ってーもんだよな。おれはのったぜ。」

林のおかみ
「かくれないで、堂々とっていうのがいいよね。先生の奥さん。先生は良くそんなことを考えつくもんだねー。」

林の親分
「おれたちは、まだ仏教徒を偽装もしてねーし、ここの役人にころび証文もだしてねーけどよー。寺沢金山と院内銀山はキリシタンだらけだってーことは、地役人(じやくにん)から佐竹の殿まで、出羽の国の役人はみんな知ってるよな……。
 それでいて、佐竹の殿の方からもちかけた取り引きで、ペトロ梅津さまが一人キリシタンをやめて、あとは目をつぶってもらってるわけだから、ここだけはすでに、かくれないで堂々と潜伏してる状態だよな……。
 みんながみんな知ってて知らんぷりをしてくれてるんだもんな……。神の敵になりやがった徳川家に打ち勝って、キリシタンを代々ついでいく……か。」

 林の親分の分析力あふれる話に、みな聞きいっている。林の親分は先を読む力がある。しかも、具体的にイメージしてつかみとるのだ、今も彼は、それを頭の中でおこないはじめている。

林の親分
「シスト先生、全国の鉱山にいよいよ迫害がかけられて、世間と同じようにとりしらべられる時になったらよ、鉱山には代々キリシタンをつぐのに不利な点もあるぜ。
 てーいうのは、もともとほり子たちは早死にするからよ、結婚しねーんだ。だから子孫になにかを継いでゆかせようっていう気持ちがまったくねー。
 それから、たいてえの鉱山は数十年でほりつくして閉じてしまう。そして、そこにはひとっこ一人いなくなる。このあたりの(日本人じゃないみたいな人たち)が、いくらすばらしくったって、寺沢金山や院内銀山が何十年もつかは誰もわからねー。そしたらほり子は、みんなバラバラになって、よその鉱山にながれていって、あとには何ものこらねー……。
 そうよな……。つち親にゆるしをもらって、ほり子をやめて百姓になりゃーこのあたりに残れるってこともあるなー。」

シスト
「林の親分、ありがとう。とてもためになったよ。今のはなし。」

 林のおかみが立ち上がり、お茶やつけもののおかわりをもってくる。

カタリナ
「あのー、林の親分、おかみさん、もうひとついたずらがあるんだけど……。六左衛門は、まだ伝道旅行から当分帰らないと思うけど……。マグダレナがね、六左衛門と結婚したい思いがつのって、とても苦しんでるの。」

林のおかみ
「それで、それで?」

 林のおかみは、身を乗り出した。

カタリナ
「私は、六左衛門もマグダレナが好きだと思うの……。」

林のおかみ
「そりゃーそうよ。私だってわかるわ、女のかんで。六左衛門はマグダレナを愛してるわよ。間違いないわ。」

林の親分
「何でそんなことがわかるんだ。おい?」

林のおかみ
「女のかんはするどいのよ。六左衛門が、マグダレナをじゃまっけにしたり、興味ないってふりしたり、子ども扱いしたりする、あのやり方よ。」

 自信たっぷりの林のおかみに、林の親分は返すことばもない。

林のおかみ
「それで、そのいたずらっていうのは?」

カタリナ
「六左衛門には、ひとことも言わずに、六左衛門とマグダレナに親しい人たちが、神さまに祈るの。六左衛門が、マグダレナと結婚する気になりますように。二人が結婚しますようにって。」

林のおかみ
「私、のった!」

林の親分
「ワッハッハ。おれもだ!」

-----------------
2009年7月4日 UP
著者 ミッシェル・マリー・フランソワ奥田力
(C) 箱舟の聖母社

http://lphakobune.web.fc2.com/33nen_069.html

| コメント (0) | トラックバック (0)

「33年」(68)ラテンな人たち……横手や湯沢の人たちのこと

「33年」(68)ラテンな人たち……横手や湯沢の人たちのこと
 湯沢の宿の一室に二人はいる。食事が終わりくつろいでいる。

シスト
「カタリナ、このあたりの人達をどうおもう?」

カタリナ
「私、大好きよ。うーん。めずらしいものが本当に好きみたい。そして、興味があるっていうことを全然かくさないわ。すぐにいろいろきいてくるもの。それでいて、相手の自由をそくばくしないわ。やさしく見守っているって感じ。ここの人たち自身がとても自由に考えて、はなして、ふるまってるわ。だからきっと他の人の自由もおおらかに認めるのね。うん、おおらかでやさしいわ。」

シスト
「めずらしいもの好きって言えているね。それと、お祭りが大好きで、一年中毎月お祭りをやってるよね。いろんな神様が大好きで、一人ひとりの神様のために、全部お祭りをするからだよ。本当にかわってるよね。それから、人なつこくて、あけっぴろげで、おしゃべり好きで、ぶっきらぼうで、とってもあかるいなあ。人生を楽しんでいるよね。」

カタリナ
「ええ。このあたりの人達って、自分たちとちがうよその人にすごく興味をもって、そのちがいをおもしろがって楽しんでいるわ。よそものを歓迎するって感じあるわよね。私、寺沢に来て、地元の人があんまりすんなりと受け入れてくれるんでびっくりしてるの。」

シスト
「六左衛門が、このあたりの人たちは、スペイン人やポルトガル人みたいだって言っていたのを覚えているかい。」

カタリナ
「ルイスは、ここに来た時、この宿屋でマグダレナの話しを聞いててね。ここの人たちは日本人じゃないみたいだって言ったのよ。」

シスト
「へー。この宿屋で。ぼくがいないところでだね。」

カタリナ
「シストは別の部屋で、翌日からの打ち合わせをしてたのよ。」

シスト
「そして、ルイスは、日本人じゃないみたいな、このあたりの人が気に入って、八重と結婚したってわけだ。」

 二人は、ゆかいそうに笑う。

シスト
「ぼくも、ルイスが気に入った(日本人じゃないみたいなこのあたりの人)がとっても気に入っているんだ。
 実はね、カタリナ、今、ぼくはこう考えはじめているんだ。神様が石見からここにぼくたちをこさせたのは、日本人じゃないみたいなこのあたりの人たちの中でしか実現できない神のご計画があるんじゃないかって。」

 二人は、夜がふけるのも忘れて楽しく語りあう。

-----------------
2009年7月3日 UP
著者 ミッシェル・マリー・フランソワ奥田力
(C) 箱舟の聖母社

http://lphakobune.web.fc2.com/33nen_068.html

| コメント (0) | トラックバック (0)

今日の「あかね」と「やよい」♪

今日の「あかね」と「やよい」♪
まだ着陸していないよ♪ 予定の7ヶ月はとっくに過ぎたけど、あかねとやよいは、まだちゃんとクララのおなかの中にいるよ♪

 マリアママ、ガブリエルちゃん、アンナリアちゃん、アレンドゥスちゃん、よろぴくね♪

着陸したら、みんなに知らせるよ〜♪

【 取材etcの連絡先 】
  〒012‐0106
  秋田県湯沢市三梨町字清水小屋14
  リトル・ペブルの「清水小屋」共同体
  ジャン・マリー杉浦洋 神父
  Father Jean-Marie of the Risen Son of God
  TEL/FAX: 0183−42−2762
  Eメール:charbeljapan@nifty.ne.jp
  URL : http://homepage1.nifty.com/charbeljapan/

| コメント (0) | トラックバック (0)

青春18切符の旅 − 2009年 夏♪

青春18切符の旅 − 2009年 夏♪
夏の青春18切符のシーズンがめぐってきますた★

7月末、東京・名古屋・大阪に白装束がやってくる!

 7月25日(土)午後2:00-4:00 JR新宿駅 周辺♪
 7月26日(日)午前10:00-12:00 JR新横浜駅 周辺♪
 7月28日(火)午後1:00-3:00 大阪 道頓堀♪ 周辺
 7月29日(水)午後1:00-3:00 名古屋 大須観音 周辺♪

秋田からはクララ・ヨゼファ・メネンデス、コルベ・マリーが参加するよ★

つぃったー★ YouTube★ しろくまハウス★ で 実況生中継しちゃうよ♪

http://twitter.com/kolbe_Marie
http://www.youtube.com/user/kolbemarie2
http://lphakobune.blog66.fc2.com/
http://charbeljapan.cocolog-nifty.com/charbeljapan/
http://blog.livedoor.jp/zap07135/
http://charbeljapan.seesaa.net/
http://charbeljapan.jugem.jp/
http://doushuku.blog72.fc2.com/
http://homepage1.nifty.com/charbeljapan/

クララね、7月下旬にコルベ・マリーと一緒に旅行するの♪
JRの普通電車1日乗り放題の『青春18きっぷ』を使っての貧乏旅行。

クララを見たい人、会いたい人が、見たり会ったりできるように、白いリトル・ペブルドレスを着て街をお散歩しようと思ってるの。

そして、多くの人たちにクララたちの姿をみてもらいたいの。
だからたくさんの人たちが集まる場所を選んだよ。(>_<)

ブログやホームページ、ミクシィでも予定は公開するし、特にツイッターでは携帯から実況中継して、クララたちの居場所をお知らせするつもり。

だから突然、どこでどんな人たちが現れるかわからないよ。

そしてなにが起こるかわからない。面白そうでしょ♪

【 取材etc の連絡先 】
〒012‐0106
 秋田県湯沢市三梨町字清水小屋14
 リトル・ペブルの「清水小屋」共同体
 クララ・ヨゼファ・メネンデス阿部由美
 TEL/FAX: 0183−42−2762
 Eメール:charbeljapan@nifty.ne.jp
 URL : http://lphakobune.blog66.fc2.com/

| コメント (0) | トラックバック (0)

反キリストの名前はロード・マイトレーヤです!

反キリストの名前はロード・マイトレーヤです!
 彼はまもなく「再臨したメシア」として全世界にデビューします。

 反キリストであるロード・マイトレーヤは、まことの神である救い主イエズス様の猿まねをして、12使徒を持っています。

 そのうちの一人、ベンジャミン・クレームが、日本を担当しています。「シェア・ジャパン」は、ベンジャミン・クレームの日本における窓口で、シェア・インターナショナル・グループの一員です。

 ラ・サレットのご出現で、聖母マリア様は彼らのことをこう言っています。

「反キリストが、淫猥の師たるいにしえの蛇と交流あるヘブライの修道女、偽りの処女から生まれるのは、この時期の事です。反キリストは、父が司教で、生まれる時に冒涜を吐き、歯が生えているでしょう。一言で言えば、この子は悪魔の化身で、恐ろしい叫び声を上げ、不思議な事を行い、淫猥によってしか養われないでしょう。その子には兄弟たちがいて、彼らは反キリストのように悪魔の化身ではなくとも、悪の子となるでしょう。

 十二歳の時、彼らは勇敢な勝利をおさめるので、周囲から注目されるようになり、そうしてすぐに地獄の軍団に助けられて、各々軍隊の頭となるでしょう。

 四季は変化し、地は悪い産物しか生み出さず、天体は規則正しい運動を失い、月は赤味を帯びた弱々しい光しか反射しなくなるでしょう。火と水とは地球上でけいれんのような動きをし、山や街を飲み込む恐るべき地震も起きるでしょう。

 ローマは信仰を失い、反キリストの座となるでしょう。」

だまされてはいけません!
今は黙示録の時代の真っ只中です!

http://ameblo.jp/mmfj/

| コメント (0) | トラックバック (0)

「33年」(67)シストのワクワクするいたずら

「33年」(67)シストのワクワクするいたずら
 シストとカタリナと六左衛門は、昌寿院の家を出て、街道に向かって歩いている。街道に出ると、六左衛門は久保田に向かい、シストとカタリナは寺沢に帰る。逆方向に向かうので、そこでお別れだ。

シスト
「六左衛門、迫害はこれからどうなると思う?」

六左衛門
「うん。徳川家は、天領で代官を用いて行なったことを、諸藩にも行なわせるにちがいないって思っているよ。つまり、領民全員を調べあげて、一人残らずキリシタンを名簿に記入し、それから、あらゆる方法で信仰を捨てさせる。つまり、ころばせる。ころばないものは殺す……」

シスト
「キリシタンを一人残らず根絶しようと、徳川家は決めているのかい?」

六左衛門
「家康と秀忠は、自分の後継者たちのために、キリシタンの根絶に手をつけたんだ。徳川家が続くかぎり、これは続くだろうね。家康と秀忠の念願は、彼らの家系が続くこと、そればかりなんだよ。
 そして、その最大の障害がキリシタンだとみなしているんだ。そうだよ、シスト、徳川家はキリシタンを一人残らず根絶しようと、もう決めているよ。これから徳川家の支配力が増せば増すほど、迫害はてってい的になっていくだろうね。」

シスト
「そうか。やっぱりな。」

 シストは、そうつぶやくとだまって歩く。街道に出た。シストとカタリナは六左衛門とわかれ、寺沢に向けて歩きだす。今晩は湯沢で宿をとる予定だ。

カタリナ
「ああ、きれいだわ。」

 だんだん暮れていく空、右ななめ前に見える鳥海山、カタリナは美しさに感激しながらつぶやく。横手から寺沢までは、愛する夫、シストと二人だけで歩く旅だ。そして今晩は、シストと二人だけで湯沢の宿にとまる。シストは何かを一生懸命に考えながらだまって歩いているから、じゃましないように話しかけはしないが、カタリナはシストの横顔を笑顔で見る。

シスト
「ぶー。」

 その時、突然シストが吹き出して笑顔になる。

カタリナ
「あら、シスト、どうしたの?」

シスト
「うん。すっごくおもしろい、いたずらを考えついたんだ。」

カタリナ
「えーー。いたずらを考えついたの?」

シスト
「うん。困るだろうな……。アハハハハ……」

カタリナ
「いったい誰を困らせるつもり?」

シスト
「家康と秀忠と、その後継者たち全員。」

カタリナ
「えー。どんないたずら?」

シスト
「今日の昌寿院みたいにね。キリシタンのみんながみんな、どこから見ても仏教徒に見えるように偽装してね。そしてね、迫害されたら、江戸のキリシタンにみたいに、さっさと『ころびます』ってころび証文を出しちゃうんだ。そしたら、やつら、それ以上どうやって迫害できる?」

カタリナ
「わー、おもしろい。それって昌寿院みたいに、まわりの人はみんなそのこと知ってるのにやるのね。」

シスト
「そう、そのとおり。おもしろいだろう。」

カタリナ
「うん。みんなで、キリシタンらしくないふうにするって、とってもおもしろそう。周りの人は知っているっていうのに。」

シスト
「そして、この方法できっとぼくの夢がかなうよ。いつかぼくたちの血を継ぐものが、キリシタンとして愛する祖国、高麗のために働いてくれるっていう夢。キリシタンを根絶されてしまったら、この夢はかなわないからね。」

カタリナ
「私、ワクワクしてきたわ。いたずらって大好き。シスト、私もシストと同じ夢をもう描いているのよ。」

 シストとカタリナは、急に元気がみなぎってきた。

-----------------
2009年7月3日 UP
著者 ミッシェル・マリー・フランソワ奥田力
(C) 箱舟の聖母社

http://lphakobune.web.fc2.com/33nen_067.html

| コメント (0) | トラックバック (1)

「33年」(66-2)岩瀬の御台・昌寿院のこと……再会

「33年」(66-2)岩瀬の御台・昌寿院のこと……再会
 何日かたった。六左衛門とシストとカタリナは今、昌寿院の家の中に座っている。侍女が、お茶を出している。昌寿院は、いない。外出中だったのだ。

侍女
「昌寿院さまは、もうそろそろお帰りになると思います。よく十一面観音のお社に祈りにいかれるのですけど、今日もそこに行ってらっしゃるのです。」

 六左衛門もシストもカタリナもびっくりしている。シストが六左衛門にきく。

シスト
「六左衛門。ここに木彫りの観音像がおかれているけど、十一面観音って何だい。」

 この木彫りの観音像は立像で、子どもはだいていない。

六左衛門
「この木ぼりの観音像は、シスト家の子安観音と同じで、マリアママだよ。十一面観音のことはよく知らないなあ。」

 シストとカタリナは、まるで尼寺のようなこの家、そして仏だんそっくりにかざられた木彫りの観音像とか、はじめてなので、とても不思議な気がしている。

侍女
「あっ。昌寿院さまが帰られたようですわ。」

 侍女が急いで部屋を出て玄関に向かう。

カタリナ
「どんな人かなあ。たのしみだわ。」

シスト
「うん。かわいそうな生い立ちのおひめさま……」

 昌寿院が入ってきた。シストとカタリナの思い描いていた「おひめさま」ではない。墨染めの衣に白い頭きん。どこから見ても尼さんそのものだ。若々しい、美しい声がひびく。

昌寿院
「ああ、イエズス、マリアママありがとう! また、六左衛門に会えるなんて!」

 昌寿院は、以前は「六左衛門さま」と言っていたが、今はもう「六左衛門」と言い、六左衛門も「昌寿院」と親しく呼んでいる。シストとカタリナは、昌寿院の姿に似合わないよろこびようと、そして子どものように「ああイエズス、マリアママ、ありがとう!」という言葉に目を丸くしている。

六左衛門
「昌寿院、突然やってきたけど、昌寿院が会いたがってたカタリナとシストを連れてきてあげたんだよ。」

昌寿院
「えー。カタリナとシストなの。まーうれしい。カタリナとシストは私の心の友で先生なのよ。」

 昌寿院がカタリナとシストにこういうものだから、カタリナとシストは面食らって言葉もでない。シストの頭は混乱してしまっている。その混乱をおさめるために、あいさつも忘れて昌寿院に質問する。

シスト
「あの、昌寿院って呼んでいい?」

昌寿院
「ええ、もちろん。私も、もうシスト、カタリナって言っているんですもの。」

シスト
「昌寿院はキリシタンだよね。仏教徒じゃないよね。」

昌寿院
「ええ、そうよ。」

 昌寿院は笑い出してしまった。でもシストは念をおす。

シスト
「キリシタンをやめたわけじゃなくて、今でもキリシタンだよね。」

 昌寿院の笑いは止まらないし、六左衛門もふきだした。

昌寿院
「今でもキリシタンよ。キリシタンの名にあたいしないとは思うけど。」

 シストが真顔で質問するので、よけいおかしくって、昌寿院と六左衛門が大笑いする。別の部屋にいてこのやり取りが聞こえてきた侍女たちが、たまらなくなってとうとう吹きだして笑いはじめた。それでもシストは質問をつづける。カタリナも興味しんしんだ。

シスト
「昌寿院が今でもキリシタンだっていうことを、まわりの人は知っているの?」

昌寿院
「ええ。知っているわよ。みんな知ってて知らんぷりしてくれているの。私がキリシタンをやめないから佐竹の殿から離縁されたって、こんな有名な話し、ここらあたりで知らない人いないわ。」

シスト
「この2月に、院内銀山奉行のペトロ人見さまが追放され、ペトロ梅津さまがキリシタンをやめたときはどうだった? 迫害は何かあった?」

 もうみんなの笑いはおさまった。昌寿院は、ほほえみながら答える。

昌寿院
「何にも。」

シスト
「まわりが冷たくなるっていうようなことも、まったくなかったの?」

昌寿院
「なかったわ。実はね……。佐竹の殿は、今でも参勤交代の行き帰りの度に、私をみまってくれるのよ。おしのびでね。」

シスト
「えー。本当に?」

 昌寿院は笑顔でうなずく。

昌寿院
「佐竹の殿は、キリシタンを憎んでいるのでも、恐れているのでもなくって、ただただキリシタンを憎んでいる徳川家をおそれているの。」

シスト
「ふーん。」

 シストは少しだまって考えている。

シスト
「昌寿院、お寺によくいくの?」

昌寿院
「ええ。私、十一面観音が好きで、よくいくのよ。」

シスト
「お坊さんたちとはつきあうの?」

昌寿院
「ええ。自然につきあってるわ。でもお坊さんたちもみんな、私がキリシタンだって知っているから、そっとしておいてくれるわ。」

シスト
「ふーん。」

 シストが、また考えはじめて、少しだまると、カタリナがかわいらしい口調で聞く。

カタリナ
「昌寿院、十一面観音てどんな観音なの。どうして好きなの?」

昌寿院
「十一面観音はね、女の人の姿をしていてね。頭をぐるりととりかこんで10個の小さい顔があってね、頭のてっぺんにもう一個小さい顔が前を向いてついているの。」

 カタリナは見たことがない十一面観音像を、聞いたとおり想像してみて言う。

カタリナ
「化け物みたいで気持ち悪いんだけど……。どうして、そんな像が好きなの?」

 カタリナのすなおな表現に、昌寿院は笑う。

昌寿院
「カタリナって正直ね。私ね、十一面観音を、マリアママと赤ちゃんの姿の天使たちになぞらえているの。」

 ニコニコしながら、じっと聞いてた六左衛門が、手をうって口をはさむ。

六左衛門
「あー。ケルビムだね。なーるほど。」

昌寿院
「そう。ケルビムちゃんたちなの。マリアママの頭のまわりを飛び回っているケルビムちゃんたちよ。」

六左衛門
「シストとカタリナも知っているはずだよ。ほら、有馬のセミナリオで、柱の飾りについていた天使だよ。子どもの顔で、あとは首の位置に小さなかわいいつばさが二枚あるだけ。おぼえてるだろう。柱頭をぐるっととりかこんでついていたやつだよ。カタリナはぼくに『あれなあに?』って聞いたことあるよ。」

カタリナ
「あっ、思い出した。すごくよく覚えているわ。私、首から下はどうしたのって聞いたっけ。」

六左衛門
「頭と顔だけの天使なんておかしいって、とうとう最期まで納得しなかったよね。」

カタリナ
「うん。」

 皆が、また笑う。そして、楽しい会話が続く。

-----------------
2009年6月17日 UP
著者 ミッシェル・マリー・フランソワ奥田力
(C) 箱舟の聖母社

http://lphakobune.web.fc2.com/33nen_066.html

| コメント (0) | トラックバック (0)

「33年」(66-1)岩瀬の御台・昌寿院のこと……再会

「33年」(66-1)岩瀬の御台・昌寿院のこと……再会
六左衛門
「カタリナ。ぼくは、これから藤兵衛さんの家に住んで、そこから、あちこち伝道の旅にでるんだよ。」

カタリナ
「うん。今、マグダレナから聞いたわ。うれしいわ。さあ、家にあがってよ。お茶のみながら話しましょう。話すことが山ほどあるのよ。」

 家には、おなかの大きな八重だけがいる。六左衛門が来たのに気づいていて、もうお茶を準備してくれていた。八重も六左衛門にだきつく。

八重
「あやーロクザエモン、ひさしぶりだな。」
(六左衛門、久しぶりね。)

六左衛門
「久しぶりだね、八重、かわりはないかい。」

八重
「かわったごどあるんし。」
(変わりはあるわ。)

六左衛門
「えー。どうしたの?」

八重
「おら、はらさこどもでぎだの。」
(私、おなかに子どもができたのよ。)

六左衛門
「本当。やー、おめでとう、八重。そして、カタリナも。初孫だね。カタリナとシストにとっては。」

 六左衛門は、カタリナをふりむく。

六左衛門
「あ、そうそう。忘れないうちに今日の大事な用件を話しておかなきゃ。カタリナの話しがはじまるまえにね。」

 六左衛門はすわって、お茶を一口すするときりだす。

六左衛門
「さっそく伝道旅行の話しなんだけど。昌寿院(しょうじゅいん)のところにも行くから、カタリナとシストをそこに連れていきたいんだ。シストが都合がいい日にいっしょに行こう。」

 カタリナが、目をかがやかしてうなずく。

カタリナ
「行く行く。シストも私も、昌寿院ていう人に会ってみたいって思ってたのよ。六左衛門ありがとう。」

 こうして話しは決まった。

 カタリナからはキリシタン追放令によって、全国の鉱山で院内銀山一ヶ所だけが迫害され、ペトロ人見が山奉行職をはくだつされ、出羽の国を追放されたことと、山奉行ペトロ梅津が銀山の他のキリシタンを迫害しないという条件でキリシタンの信仰を捨てる誓約したことまで、11ヶ月の間に起こったことを6カ月分話したが、晩ごはんのために六左衛門が帰る時間がきた。

六左衛門
「じゃ、また、今度ね。ところで、あの子安観音はマリアママとイエズスかい?」

カタリナ
「きゃー。忘れてた。そうよ。マリアママとイエズスよ。また、今度、このことを話すわ。またね。」

-----------------
2009年6月17日 UP
著者 ミッシェル・マリー・フランソワ奥田力
(C) 箱舟の聖母社

http://lphakobune.web.fc2.com/33nen_066.html

| コメント (0) | トラックバック (0)

「33年」(65-2)こんなに六左衛門が好きなのに……マグダレナの想い

「33年」(65-2)こんなに六左衛門が好きなのに……マグダレナの想い
 シストの家だ。カタリナが、洗濯物をとりこんでいる。少し遠くからカタリナを呼ぶ声がする。

マグダレナ
「マリアのかあさん。」

カタリナ
「あらー。マグダレナじゃない。どうしたの。」

 マグダレナがすぐそばまで来て、話はじめる。

マグダレナ
「マリアのかあさん。はなしっこしてもいいが? あのね……おら、心臓おがしぐなりそうなの。あだまもおがしぐなりそうなの。」
(マリアのお母さん、お話ししていい? あのね、私、心臓がおかしくなりそうなの。頭が変になりそうなの。)

カタリナ
「えー。病気なの?」

 カタリナが心配そうにマグダレナの顔をのぞきこむ。おでこに手をあてる。縁側にマグダレナをすわらせ、となりに自分がこしかける。

マグダレナ
「六左衛門がさっきおらのえさきたの。11ヶ月ぶりにしぇ。」
(六左衛門がさっき私の家にきたの。11ヶ月ぶりよっ。)

カタリナ
「キャー、六左衛門が来たの。うれしいわね。今度は何日、泊まってくれるの?」

マグダレナ
「六左衛門は、おらのえさすむっていったのしぇ。」
(六左衛門は、私の家に住むっていったの。)

カタリナ
「えー。マグダレナの家に住むの?」

マグダレナ
「うん。おら、それきいだとだんによ、心臓どがどがしてきて、あだまはなんも考えれねぐなって、たおれそうにふらふらになって、今でも、心臓どがどがしたまんまなのしぇ。」
(うん。私、それを聞いたとたん、心臓がドキドキして頭は何も考えられなくなって、たおれそうにふらふらになって、今でも心臓がドキドキしたまんまなの。)

 カタリナは、吹き出してしまう。

マグダレナ
「なしてわらうのよ、おらっておがしが? おらってへんだが? なんとしたらいいの? おら、六左衛門が大好きなの。一緒に住んだら結婚しでぐってたまんねくて気がくるってしまうがも。」
(何で笑うの、私っておかしい? 私ってへん? どうしたらいいの? 私、六左衛門が大好きなの。一緒に住んだら、結婚したくってたまらなくて、気がくるってしまうかも。)

 カタリナは、青ざめているマグダレナの真剣さに胸を打たれる。

カタリナ
「ごめんなさい、笑っちゃって。マグダレナは変じゃないわ。いちずで純粋なのよ。」

 カタリナは、マグダレナを胸にだきよせる。

カタリナ
「かわいそうに。こんなに六左衛門が好きなのに……。」

 同情心にあふれ、単純で、行動派で、子どものようなカタリナだ。

カタリナ
「実は、私、六左衛門の口から、彼が独身をつらぬくつもりだって聞いたことがあるの。でも六左衛門もあなたのこと好きよ。」

マグダレナ
「ほんとだがな? いっけもすぎっていってけねのに。」
(本当に? 一回も好きっていってくれないのに。)

カタリナ
「ええ。まちがいなく六左衛門はあなたのことを好きよ。二人はお互いに好きなんだから結婚しなきゃだめよ。
 よーし。私、二人が結婚するように祈っちゃおう。シストにも祈ってもらおう。シスト家全員で祈るわ。林の親分にもおかみさんにも祈ってもらうわ。
 うん。これっておもしろいわ。すごい、いたずらよ。六左衛門には秘密で、みんなで『神様おねがい!』って神様にたのみこむの。きっと神様はきいてくれるわ。でもかなったら六左衛門、泣いちゃうかしら。」

 カタリナは、いたずらっぽく笑う。カタリナは、まるで子どもだ。神様と仲良く遊んでいる子どもだ。

カタリナ
「マグダレナは六左衛門に、『好きです!』『良い妻になれます!』っていう二つのことを、おりあるごとに示していくのよ。いい?」

マグダレナ
「どんたふうにしてよ?」
(どんなふうにして?)

カタリナ
「そうね。食事をつくったり、せんたくしたり、さいほうしたり、女仕事をするときに示すの。」

マグダレナ
「うん、やってみるな。」
(うん。やってみるわ。)

 マグダレナは、新しい課題をカタリナに与えてもらって、やっとおちついたようだ。そこへ、六左衛門がやってきた。

六左衛門
「やー、カタリナ、久しぶり。なんだ、マグダレナここに来てたのか。どうしたんだい。だまっていなくなって。」

マグダレナ
「なんでもねー。ロクザエモンがきたごど、マリアのかあさんさ、おしえにいってきたんだ。」
(何でもないの。六左衛門が来たことをマリアのかあさんに知らせにきたの。)

六左衛門
「ああ、そうか、ちょっと心配しちゃったよ。」

 カタリナが、六左衛門とハッグする。だまって、しばらくだきしめながら、心の中でさっそく祈る。(神様。六左衛門がマグダレナと結婚する気になりますように。二人が結婚しますように。)

カタリナ
「どうかおねがい。」

六左衛門
「え、何がどうかお願いなんだい?」

カタリナ
「きゃー。ひとりごとなの。」

 カタリナは、マグダレナに目で合図する。いたずらっぽい顔だ。マグダレナもうれしそうな顔でうなずく。

マグダレナ
「おら、ばんげのまんまつぐりにけるべった。ログザエモン、おら、うんめーごっつぅおつぐるがらね。あごおじねよに、きよつけれな。」
(私、夕ごはんつくりに帰るね。六左衛門、私、おいしいごちそうつくるからね。あごが落っこちないように気をつけてね。)

 マグダレナのうしろ姿を見送る六左衛門の顔を、カタリナは見ている。そして、(やっぱり六左衛門は、マグダレナが好きなんだわ。顔にちゃんとそう書いてあるもの)と、自分の意見に自信を深める。

-----------------
2009年6月16日 UP
著者 ミッシェル・マリー・フランソワ奥田力
(C) 箱舟の聖母社

http://lphakobune.web.fc2.com/33nen_065.html

| コメント (0) | トラックバック (0)

「33年」(65-1)こんなに六左衛門が好きなのに……マグダレナの想い

「33年」(65-1)こんなに六左衛門が好きなのに……マグダレナの想い
 同じ1614年の7月。寺沢に六左衛門が来た。いつものように寺沢藤兵衛の家に向かっている。田んぼは青々と稲が育って、風に吹かれている。藤兵衛の屋敷について、おもやの玄関を開けて叫ぶ。

六左衛門
「こんにちは。藤兵衛さん。マグダレナ。」

 奥からドタドタと走る音。マグダレナだ。はだしで玄関の土間に飛び降りて六左衛門にしっかりとだきつく。

マグダレナ
「六左衛門……。」

 マグダレナは六左衛門の胸に顔をうずめて、力まかせにギューギューしがみつく。六左衛門は笑っていう。

六左衛門
「こんなあいさつをするのは、マグダレナだけだよ。怪力だね。」

マグダレナ
「いじねんもあえねがったんだがら、あだりめだべった。」
(一年も会えなかったんだから、あたりまえでしょう。)

六左衛門
「11ヶ月だよ。」

マグダレナ
「とにかぐ、長すぎるべった。まんず、首っこしめでけるが。」
(とにかく長すぎるの。しめ殺してやりたいわ。)

 マグダレナは、六左衛門をはなそうとしない。疲れて腕の力が抜けるまで続けるつもりだ。藤兵衛が玄関に来た。困っている六左衛門を見て笑う。

藤兵衛
「六左衛門さん。まんず久しぶりだな。こんかいは、何日泊まっていぐどごだべ。」
(六左衛門さん、久ぶりですね。今回は、何日、泊まりますか。)

 藤兵衛はマグダレナに、六左衛門をはなしてやれなどとは言わない。マグダレナが心ゆくまで六左衛門に甘えるのをよろこんでいる。

六左衛門
「それなんだけど。これからぼくはこの家に住みたいんだ。」

 マグダレナが、ぱっと六左衛門からはなれる。思わず聞きかえす。

マグダレナ
「六左衛門。このえさすむのが?」
(六左衛門。この家に住むの?)

 両手で胸を押さえ、目も口も大きくひらいたまま、マグダレナは立ちつくす。心臓がドキドキして胸から飛び出しそうになる。頭の中が真っ白になる。

藤兵衛
「このえさ住む。それはいいごどだ。一緒にすんで、いっしょに神様のためにはだらぎましょう。さあ、あがってたんせ。」
(この家に住む。いいですとも。いっしょに住んで、いっしょに神のために働きましょう。さあ、あがって下さい。)

六左衛門
「藤兵衛さん、ありがとう。」

 藤兵衛と六左衛門は、かたまってしまったマグダレナをそこに残して、奥にあがってゆく。しばらくしてマグダレナはふらふらと外に出てゆき、道をあるきだす。

-----------------
2009年6月16日 UP
著者 ミッシェル・マリー・フランソワ奥田力
(C) 箱舟の聖母社

http://lphakobune.web.fc2.com/33nen_065.html

| コメント (0) | トラックバック (0)

本日のベストショット♪

本日のベストショット♪
ウキウキ ワクワク♪ にゃん★

| コメント (0) | トラックバック (0)

今日の「あかね」と「やよい」♪

今日の「あかね」と「やよい」♪
まだ着陸していないよ♪ 予定の7ヶ月はとっくに過ぎたけど、あかねとやよいは、まだちゃんとクララのおなかの中にいるよ♪

 マリアママ、ガブリエルちゃん、アンナリアちゃん、アレンドゥスちゃん、よろぴくね♪

着陸したら、みんなに知らせるよ〜♪

【 取材etcの連絡先 】
  〒012‐0106
  秋田県湯沢市三梨町字清水小屋14
  リトル・ペブルの「清水小屋」共同体
  ジャン・マリー杉浦洋 神父
  Father Jean-Marie of the Risen Son of God
  TEL/FAX: 0183−42−2762
  Eメール:charbeljapan@nifty.ne.jp
  URL : http://homepage1.nifty.com/charbeljapan/

| コメント (0) | トラックバック (0)

鳥海山に行ってみた♪ by クララ・ヨゼファ・メネンデス

鳥海山に行ってみた♪ by クララ・ヨゼファ・メネンデス
http://www.youtube.com/watch?v=sxtdzn4kNeU

| コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »