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コルベ・マリー阿部哲朗の告白録(2)

【 フー・イズ・ボス・イシュー( Who is boss issue )】

コルベ・マリーの告白録

 「フー・イズ・ボス・イシュー」ってのは、「だれがボスなのか?」ってことらしいんだけど、ジャン・マリー神父が「情緒の傷」を説明するときに、よく使うテーマなんだ。

 ジャン・マリー神父が言うには、コルベ・マリーは遺伝的な気質で、情緒障害児と同様な、「深い情緒の傷」を負っているんだって。

 ジャン・マリー神父から説明されたことなんだけど、母親の胎内から「オギャァー」と生まれてすぐの赤ちゃんにとって、この世はとても不快に感じるんだって。お母さんのおなかの中で、羊水の中で安心して育ってきたのに、外にでたとたん、「寒いよう!」「怖いよう!」って、だれもが泣き叫ぶんだって。そこで、お母さんに抱っこされて、おっぱいもらって、「不快」の状態から「快」の状態にもっていってもらって、はじめて安心して、すやすや眠るんだって。

 でも、赤ちゃんにも個人差がある。生まれつき、「不快」の感情が強い赤ちゃんがいて、お母さんがあやしても、何をやっても、「不快」を「快」に変えることに失敗してしまうと、その子は生涯、「この世は不快な、危険きわまりないものだ」という価値観が固定してしまうんだって。

 そうなると、その後一生、この世、隣人、もの、出来事に対しても、はじめから「不快だ。よくない。危険だ」という「色めがね」でものごとを見るようになってしまうそうだ。そして、自閉症の子供みたいに、自分の決まった思考の順番以外を受け入れない、他の思考を要求されるとパニック状態になり、大暴れしてまで自分の意志を押し通そうとするようになるらしい。

 つまり、自分以外の誰も「目上」「長上」、つまり「ボス」としては認めない。絶対に認めない。自分が「王様」になってしまうんだね。ここで、 「フー・イズ・ボス・イシュー( Who is boss issue )」ってのが重要なキーワードになってくる。

 約12年前、愛知県でジャン・マリーと共同生活をはじめた当初から、このようなことを指摘されていたんだけど、まさに「自分の決まった思考のパターン以外を受け入れない……」から、「そんなことあるもんか!」と、ジャン・マリーに対して猛烈に反発していた。「自分は正しい!」という絶対的な価値観のもとで、「そうじゃないっていうんだったら、それを証明してみろ!」って、いつも、つっぱねていたんだわね。でも、約12年にわたる共同生活で、とくに秋田に来てからの3年間で、それがだんだん証明されてきたんですわ……。

 今、言われてみれば、たしかにいっぱい思い当たることがある。ぼくには、「信仰の問題」以前に、「情緒の深い傷」、自閉症の子と同じような「フー・イズ・ボス・イシュー」の問題があるんだ。


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