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「33年」(35)マリアママは全人類の母、あわれみの母 (その2)

「33年」(35)マリアママは全人類の母、あわれみの母 (その2)
シスト
「マリアママがぼくを、今、救ってくださった。ああ……。苦しかった。」

カタリナ
「シスト、シストもできる。」

シスト 
「うん、ぼくも、今、できたんだ。」

カタリナ
「そして、心が変えられた。」

シスト
「うん。ぼくは今、はじめて、本当にマリアママに出会ったよ。頭の判断をすべてやめて、ただ心だけであわれむってことが、今、ぼくの中で起こったんだ。こんなの生まれてはじめて体験した。マリアママが、ぼくを新しく生まれ変わらせてくれたみたいだ。こんなみじめで弱く、悪い、最低最悪のぼくのところまで、マリアママがきてくれたんだね……。」

 シストは、静かにかたり、静かに泣き続ける。

シスト
「マリアママ、あなたのあわれみを感謝します。賛美します。」

 神の2人に対する要求はきわめて高く、きびしかった。神は2人の中に、きわめて大きい祖国愛と神の国への愛をあらかじめ育てあげ、それから神の国を根絶しようとしたネロ皇帝とその手下どもと、一つの大きな民族を滅ぼしつくそうとしたヒトラーとその手下どもを合わせたような存在である、秀吉とその手下ども、その国民を心から愛し、ゆるし、祝福し、祈れという、課題をかしたのだ。シストとカタリナは、どんな高麗人よりも徹底的に自分の罪ぶかさを見つめさせられ、思いしらされた。弱さ、悪さ、ゆえに、一歩も自分では前進することができない、それほどに最低最悪な魂のもちぬしなんだと痛感させられた。祈りがなにもききとどけてもらえぬように感じ、神から見捨てられたと本当に思わされた。こうして今日、マリアママが一方的に2人の心に奇跡を行なって、2人を助けて、変えて下さった。

 どのように変えて下さったかというと、一言で言えば、マリアママ的な魂に変えて下さったのだ。シストとカタリナは、どんな高麗人よりもマリアママ的になった。日本という国の中に、ほとんどの人に知られず、かくれた存在である、治外法権の鉱山の世界という、ならずものの国がある。この国のどうしようもないほど罪によごれくさった、ならずものたちのカトリック教会の大将と女大将、2人の指揮官を今、神はマリアママによって、マリアママ的に変容させた。

 それは、このならずものの国のカトリック教会が、完全にマリアママ的なカトリック教会として育てられ、15年後には、迫害によってキリシタンをやめますと宣言したぼう大な人々を、箱舟のようにふところにに入れて、守り、天国へと運ぶという役わりを受けるようにさせるためだ。

 母は、どんな子も見捨てない。例外なくどんな子もなのだ。それをシストとカタリナにひきいられた地下教会は実行することになるのだ。今、シストとカタリナには、それは未来のこととして教えられてはいない。今はただ、シストとカタリナの、マリアママへの愛が、どんな高麗人よりも強くなり、マリアママの母的心を、どんな高麗人よりも完全に理解したとだけ言える。

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2008年9月20日 UP
著者 ミッシェル・マリー・フランソワ奥田力
(C) 箱舟の聖母社

http://lphakobune.web.fc2.com/33nen_035.html


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